征服王メフメト二世が眠るFatih Camii(ファーティフ・ジャーミィ)

コンスタンティノープルを陥落させたオスマントルコ帝国第7代皇帝、ファーティフ・メフメト二世が眠る場所は、イスタンブールのど真ん中にあります。その名は、ファーティフ・ジャーミィ。ファーティフとは、征服者を意味します。ジャーミィがある地区は今、ファーティフ地区とよばれ、イスタンブールにある7つの丘の一つでもあります。イスタンブールの中で最古のジャーミィ、ファーティフ・ジャーミィとは?

 

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征服王メフメト二世って?

Wikipedia

メフメトは30年にわたる2度目の治世において、コンスタンティノープルやバルカン半島の諸国、アナトリアのトルコ人の諸勢力を征服し、オスマン朝の勢力を急速に拡大させた。これによりオスマン朝は帝国と呼びうる内実を獲得することになる。

コンスタンティノープル征服後、メフメトは「征服の父」「2つの海と2つの大陸の支配者」という称号を用いた。オスマンの勢力拡大はヨーロッパ諸国にとっての脅威であり、メフメトは「破壊者」「キリスト教最大の敵」「血にまみれた君主」と恐れられた。その征服活動よりしばしばアレクサンドロス大王と比較され、彼自身もアレクサンドロスの伝記を好んで読んでいた。

メフメトはイスラーム以外にヨーロッパの文化にも理解を示し、宮廷には国際的な空気が流れていた。そのため、ルネサンス君主の1人に数えられることもある。

引用:wikipedia

塩野七生さんの『コンスタンティノープルの陥落』に登場するメフメト二世。“強きオスマン帝国”を世界中に知らしめた人で、征服王ともよばれます。その半面、ヨーロッパ出身の母の血を引いているメフメト二世は、ヨーロッパの芸術を愛する人でもありました。野心と繊細さを兼ね備えた皇帝といったイメージですね。

幼い頃、母に見せられたコンスタンティノープルを、我が手中に収めたのは、1453年。ファーティフ・ジャーミィが完成したのは、1470年。領土拡大に大きく尽力した皇帝は、1481年に49歳の若さで亡くなっています。

ファーティフ・ジャーミィの歴史

元々は十二使徒教会があった場所

メフメト二世が落としたテオドシウスの城壁(イスタンブールの城壁)は、ちょうどこのジャーミィのすぐ外側。ビザンチン帝国にとって重要とされていた、Hagia Apostoloi(On iki Havari:十二使徒教会)が、この場所にあったのですが、戦乱で破壊されています。

十二使徒教会は、ビザンチン帝国にとって、とても大切な教会だったようです。歴代の皇帝がこの教会に埋葬されていて、アヤソフィアの次に重要な教会でした。そのため、教会の主教は、オスマントルコがこの地を征服した後も、「この場所に十二使徒教会を再建するべき」と、メフメト二世へ請願しますが、あえなく却下。皇帝自身の名を戴くジャーミィを、ギリシャ人建築家に建てさせたのです。


ジャーミィは、1463年から1470年まで、7年の月日をかけて建設されていて、複合施設になっています。マドラサ(イスラム教の学校)、墓、病院、ハマム、バザールが建てられたのです。残念ながら、20世紀以降、都市化と火災や地震などの自然災害の被害により、マドラサ、図書館、墓、病院のみが現存しています。

度重なる地震、再建へ

首都イスタンブールを襲った、200年の間に4度に渡る大地震で破壊され、1766年の大地震でジャーミィと複合施設は完全に倒壊。修復が不可能なまでになります。再建が始まったのは、ムスタファ三世の時代のこと。まず初めに、メフメト二世の墓とその他の複合施設を建て、ジャーミィが完成したのは、1771年の4月のことでした。

再建されたファーティフ・ジャーミィ

修復不可能であったジャーミィは、ムスタファ三世の命により、設計から始まります。メフメト二世の頃から引き継ぎだのは、中庭、一部の壁とモチーフだけ。内部の構造と、複合施設の建物類は、ほぼ全く違うジャーミィに生まれ変わりました。

再建前は、真ん中にドームがあり、ミフラブの方向には中央ドームの半分ほどのドームがあり、その左右にある回廊の上には、3つの小さなドームがついているものだったそう。内部は美しいタイルで覆われ、ミナレット(塔)が一本だ建っていたことがわかっています。

図書館は、再建された際に追加されたもの。また、マドラサ(イスラム教の学校)は、後に重要な教育システムをつくっていくための、重要な役割を担うことになります。その他、病院、宿、バザール、ハマムが再建・併設されました。

メフメト二世のお墓は地下に?


メフメト二世は、1481年に亡くなっています。遺体はイスタンブールまで運ばれて埋葬されていますが、墓の建物は1766年の地震で倒壊。すぐに再建されています。この墓標から、地下へと延びる道があり、その先にメフメト二世が眠っているそう。この地下は、十二使徒教会時代から利用していた地下室とされています。でも、はっきりとメフメト二世の遺体があると確認したわけではないようです。

グランド・バザールでのお買い物ついでに

ファーティフ・ジャーミィがあるのは、グランド・バザールの隣。お買い物や、歴史あるハマムとあわせて観光するのがおすすめです。ジャーミィは入場無料ですが、どうぞ入口での寄付にご協力をお願いします。

 

ファーティフ・ジャーミィの地図を見る

 

 

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