
ベルガマ(ペルガモン)遺跡は、エフェス・トロイと並ぶエーゲ海の3大遺跡とも呼ばれる古代遺跡です。2014年にユネスコ世界遺産リストに登録されたこともあって、毎年100万人の観光客が訪れているそうです。ペルガモン遺跡は2つのエリアにわかれていて、急傾斜に造られた劇場が外せないスポットなのですが、ここまでロープウェイで行く珍しい遺跡なんです。広大な敷地に繁栄を誇った大都市ペルガモンは、当時医療先進国でもあったようです。ペルガモン遺跡についてまとめてみました。
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ペルガモン王国とは?
アレキサンダー大王の死後、フィレタイロスが大王の残した遺産をつかって、ペルガモン王国を建国。紀元前283年のことでした。アラブ人の侵攻をうけて滅ぶまでおよそ150年間、この国は政治・経済・文化の多方面で栄華を誇ります。ここペルガモンは、山の上のアッパーアクロポリスと、中腹のローワーアクロポリスにわかれて暮らす豊かな国でした。
アッパーアクロポリス/Akropol (アクロポリス)
頑丈な城壁に守られたアッパーアクロポリスにあったのは、宮殿や神殿や図書館といった施設です。アッパーアクロポリスには主に、王の家族や都市の著名人、知識人、聖職者といった、地位のある人が住んでいた場所です。急斜面を利用して建設することに成功した数少ない都市ともいわれています。
ロープウェイで頂上にある遺跡へ
アッパーアクロポリスとよばれていたエリアへは、ロープウェイ(Bergama Teleferik Akropol)で移動できます。車があれば、車でもアクロポリスへ上がることができ、駐車場もあります。ちなみに、このロープウェイ建設にあたって建設当時、景観を壊す等の理由で反対派多数でしたが、世界中の観光地に倣い、建設されたものです。ロープウェイに乗車しながら、ローワーアクロポリスの遺跡やダム、眼下に広がるベルガマの町を眺めることができます。地上からアクロポリスまでは、約3分半で到着です。
到着したら、土産物屋さんを通って、遺跡の入口でチケットを購入します。ゲートを入ってすぐに地図と、「当時こうだったんだよ~」という復元模型がありますので、参考にしながら見て歩きましょう。
遺跡の背後にあるケステルダムも一望です。
トラヤヌス神殿と図書館
アクロポリスのハイライトは、トラヤヌス神殿です。今は列柱を残すのみですが、思わず見上げる巨大な柱だけでも十分驚愕です。そして、当時20万冊ほどの所蔵を持つ、世界最大の図書館「ペルガモン図書館」があったのは、このエリアです。それは、エジプトからパピルスが輸入できなくなった為、世界で初めて羊皮紙が使われるようになったことが、功を奏したようです。
上の方にあるのが、トラヤヌス神殿、そしてその右側には、ゼウスとアテナの祭壇がありました。現在、この祭壇はドイツのペルガモン博物館で見ることができます。トルコでは「密輸した」とのことでしたが、実際はどうなのでしょう…。客観的にみれば、ドイツが保護してくれた、ともとれますね。
ペルガモンを発掘していたドイツ人考古学者によって運ばれたそうです。これを持ち出して再現するのも、きっと大変だったでしょう。あるべきところにあるのが一番良いと思います。
急傾斜の劇場
1万人収容可能な劇場は、急斜面に造られていることであまりにも有名なフォトスポットです。こんな急斜面によく作ったものだ、と感心させられます。当時は最高の音響を誇っていたそうですが、舞台が無いのは、木造組み立て式だった為なのだそうです。ベルガマ市内が一望できます。
ローワーアクロポリス
壁に守られた山の中腹にある町には、ヘレニズム時代最大の体育館、ヘラとデメテルの聖地、アゴラ、住宅、商店など、庶民に近い施設がありました。アッパーアクロポリスに住まう人々も、道を降りて、ローワーアクロポリスにあった商店や市場で買い物をしていました。アッパーからローワーまで歩くと30分かかりますので、タクシー利用をおすすめします。
Hera ve Demeter kutsal alanları(ヘラとデメテルの聖域)
ヘレニズム時代に建てられたヘラとデメテルの神殿は、体育館の北側にそれぞれあります。ローマ時代に大理石の柱を追加して完成形となりましたが、今は柱しか残っていないエリアです。アッタロス二世時代に建築されたという碑文が残されていて、丸いベンチや彫像の土台、円柱がのこされています。当時は入口にポーチのある荘厳な神殿だったようです。東側には、800人が同時に宗教的な儀式に参加できるエリアがあったそうです。
Helenistik dönemin(ヘレニズム時代のスタジアム)
ヘレニズム時代最大のスタジアムと円形競技場がローワーアクロポリスにはありました。壁のすぐ近くにはスタジアムと円形競技場が、その上には神殿や聖域、噴水や市場や商店街が広がる町。中心地には、市民が集まれる集会所があったようです。まだ発掘段階なので、これからが楽しみですね。
アッパーでもローワーでもない場所にある遺跡
Askelepion(アスクレピオン)
アスクレピオンとは、いわば健康管理センターのようなもの。ローワーにあってもいいような施設ですが、人口が増えて土地を広げ拡大していったため、この場所に建設されたそうです。ペルガモンはなくてはならない施設となったのです。
紀元前4世紀に建てられたとされる、癒しの複合施設アスクレピオンを聖域として、そこへと至る道にVia Tecta(聖なる道)と名付けたのは、ローマ時代のことです。トンネルになっていて、1kmほどの舗装された道です。
トンネルを抜けると、並木道となっていて、入口の右側に図書館ホール、左側にはゼウス神殿がありました。本格的な治療が可能で、水の音による治療、睡眠・食事療法、音楽や泥やさまざまな自然な癒しの治療が試みられていたようです。また、ここには、クレオパトラも入ったと信じられているペルガモン温泉がありました。アスクレピオンは、ベルガマ市内から4km離れた小高い丘の上にあります。
Kızıl Avlu/Bazilika(クズル・アウル/バジリカ)
ベルガマ市内から一番近い場所にある遺跡が、このクズル・アウル(バジリカ)です。残念ながら今は外壁が残るのみ。レンガ造りの建物の正面には大きな中庭があるため、「クズル・アウル(赤いホール)」と呼ばれていました。高い壁で外から見えないようになっていて、神殿は西側にある3つのゲートから入ります。エジプトの神々:セラピスとイシス神のために、ローマ時代に建てられましたが、ビザンチン時代初期に、アナトリアの初期の7つの教会の1つとして使用されることになったものです。
アクセス

ベルガマ市内
Izban(イズバン)は、イズミルからベルガマまで開通する予定ですが、2019年7月現在未開通です。ペルガモン遺跡の最寄りの駅はAliağa(アリアー)駅です。下車後、835番の市バス乗り継ぎが必要です。詳しくはESHOTへお問合せください。
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