
ピエール・ロティって誰?という疑問を持ったのは、私だけではないと思います。日本にも駐在していたフランス軍士官であり、フランス文学界では有名な小説家です。士官として各国を転々としながら、駐在先で自伝的ロマンス小説を書き綴っていた彼は、イスタンブールをこよなく愛した人でした。彼が住んでいたイスタンブール市内のエユップ地区にある丘は、ピエール・ロティの丘と呼ばれ、ピエール・ロティのカフェ・レストランとともに有名な観光地です。
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ピエール・ロティって誰?
ピエール・ロティ(Pierre Loti 1850年1月14日−1923年6月10日)はフランスの作家。本名はルイ・マリー=ジュリアン・ヴィオー(Louis Marie-Julien Viaud)。フランス海軍士官として世界各地を回り、その航海中に訪れた土地を題材にした小説や紀行文、また、当地の女性との恋愛体験をもとにしたロマンチック小説を多く書き残した。
(wikipediaより引用)
ピエール・ロティは、イスタンブールがとてもお気に入りだったようです。何度もトルコを訪れていたロティは、フランス軍士官としてもイスタンブールに赴任していた時期があります。イスタンブールで見聞きした情報を元に書き上げた小説『アジヤデ』は、彼がイスタンブールで出会った女性に贈った自伝的なロマンス小説です。彼の書いた小説は、フランス文学界で高い評価を得ました。これをきっかけに、ロティは小説家として活動することに。赴任する先々でロマンス小説を書き上げています。
イスタンブール滞在中、ロティが住んでいたのは、エユップと呼ばれる地域です。エユップは、イスタンブールのヨーロッパサイドにあり、丘の上には、金角湾が一望できるチャイハネ(紅茶屋さん)がありました。このチャイハネで、彼はアイデアを書き綴っていたと言われています。それが現在、ピエール・ロティの丘とよばれるエユップ地区にある丘です。
ピエール・ロティの丘があるエユップ地区
イスラム教徒以外には景色で有名
ピエール・ロティの丘があるのは、イスタンブールのヨーロッパサイドの、少し上の方。金角湾がマルマラ海に向かって流れ拡がる様子を眺めることができる、絶好の場所にあります。ここから見る金角湾の景色は朝焼けも日中の青さも、夕焼けも、夜景も美しいことで知られています。
ピエール・ロティの丘には、ケーブルカーを使っていくことができます。ほんの5分ほどで到着しますが、いつもケーブルカー乗り場は行列。
ケーブルカーから眼科を見下ろせば、すべてお墓。丘全体がお墓で埋め尽くされている、異様な景色なんです。ケーブルカーを降りて実際に歩いてみると、石畳で整備された歩道はとても歩きやすく、空気も澄んでいます。
なぜお墓だらけ?イスラム教の聖地エユップ
他の地区に比べて、古くから住み続けている人が多い地区の一つで、古い街並みが残っていることでも知られているエユップですが、これには理由があります。

イスタンブールを囲む城壁
その昔、ここエユップ地区は、城壁の外に位置していた為、墓地として活用されていました。しかし、エユップ地区は、コンスタンティノープルを陥落させた征服王メフメット二世以降、多くのイスラム教徒が巡礼に訪れる場所となります。
その理由は、ここ、エユップ・スルタン・ジャーミィ。メフメット二世の命によって建てられたジャーミィは、Abu Ayyub al-Ansari(アブ・アイユブ・アル・アンサリ)のためのもの。
彼は、預言者ムハンマドの親友とされる人で、ここイスタンブールで赤痢によって亡くなったとされています。亡くなった後、ムハンマドの聖遺物とともに、埋葬地であったエユップに葬られたのです。
このジャーミィが建設されて以降、偉大な彼の近くに埋葬されたいという希望者が後を絶たず、今のようなお墓だらけの丘となったわけです。空海のそばで眠りたいと願った多くの武将や有力者たちのお墓と、状況が似ていますね。そう言った理由で、この地はイスラム教徒にとっての聖地に加わりました。
ピエール・ロティの丘で朝食を!
ムスリムではない、私たち日本人旅行者にとって、ピエール・ロティの丘に行く目的は、カフェとレストラン。眺めが良いので、朝から晩まで賑わっています。トルコでは、朝ごはんはとっても大切で、休日の朝は家族でゆったりとカフェやレストランで過ごすことが多いもの。その朝ごはんをこの丘のレストランでいただくのが人気なのです。
当サイトでもよく紹介する、メネメンとよばれる、たっぷり卵とジューシートマトのシンプルな料理を、バケットにつけながら食べると最高の朝ごはんになります。レストランとカフェは隣接していて、カフェの方では飲み物のみ。訪れる時と場合によって使い分けてくださいね。
ピエール・ロティの丘(Pierre Loti Tepesi)への行き方
空気の澄んだ夜は、特に美しい夜景が自慢のピエール・ロティの丘は、トルコ語で「ピエール・ロティ・テペシ」と言います。テペシ=てっぺん=丘、の意味があります。
旅のプランとして組み込むには少し不便な場所にあります。公共交通機関で行くとなると、バスとケーブルカーを乗り継ぐことになり、面倒です。トルコのタクシーは安いのでホテルからタクシーで行くのが一番便利&賢い方法ですよ。ドライバーさんにも、「ピエール・ロティ」または「エユップ・スルタン・ジャーミィ」と伝えればすぐにわかってくれます。
ケーブルカー乗り場は、ジャーミィのすぐ横。乗車時間は5分ほどで、イスタンブールカードが利用できます。
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