
ホメロスの叙事詩『イーリアス』に登場するトロイ。人々は長い間、ただの物語と信じていました。ところが、ドイツ人考古学者シュリーマンは、ここトロイを発掘することに成功。「えっ、あれ本当にあったんだ!」という衝撃を世界中に与えました。加えて、近年公開された映画『トロイ』は、さらにこの地に光をそそいだのです。ここトロイは世界での指折りの有名な古代遺跡で、1998年にユネスコ世界遺産リストに登録されました。2018年に「Troy Year」を迎えたトロイ遺跡に、ますます注目が集まっています。
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トロイの木馬、ホメロス叙事詩『イーリアス』おさらい

トロイ遺跡にある木馬
紀元前800年ごろに出された、ホメロス著『イーリアス』。ギリシャ神話にも登場してくるアキレスや女神アフロディーテ等が登場する叙事詩で、トロイ戦争が描かれています。イーリアスによれば、スパルタ国王の美しい妃ヘレネとトロイの王子パリスは恋に落ち、ヘレネは彼とともにトロイに行きますが、これにはもちろん夫であるスパルタ王は激怒。スパルタ国王はトロイへ攻め込みます。難攻不落で有名なトロイは落ちず、味方には大きな犠牲が出ます。

想像図
スパルタ軍は、負けを認めて退散する際、「贈り物」として、巨大な木造の木馬を城の外へ置いて兵を引き上げました。トロイは、勝利を祝い、それが神への奉納品であるとして贈り物を受け取り、それを城壁の中に入れてしまいます。
ところが、この木馬の中にはスパルタの兵士たちが隠れていたのです。その日の夜、街の住民が眠っている間に木馬から出た兵士たちは、城外から舞い戻って来た他の兵士を門を開いて中に入れ、兵士が放った火によって城内は炎上。あっという間に落城してしまうのです。
トロイ遺跡の発見とシュリーマン
イーリアスは、あくまで神話を元にした叙事詩であり、歴史上なかったことと人々は信じていました。しかし、有名なドイツの考古学者シュリーマンは、トロイの木馬伝説を信じていて、1871~1873年頃に現トロイ遺跡のあるヒサルルックの丘を発見し、発掘を開始。見事に遺跡を掘り当て、現在もなおドイツによる発掘が続けられています。
9層にも重なるトロイ遺跡
トロイは大きな街であったがために、繁栄と衰退を繰り返し、その遺跡の層は9層にものぼっています。一番古い層は、紀元前3000年~2500年頃のものとされ、一番新しい9層目は、紀元前85年頃~紀元後500年頃までのようです。トロイ遺跡のすごいところは、自然災害や戦争で町が破壊されても、また同じところに街をつくり上げたところにあります。どれだけこの地が愛されてきたかがわかりますし、ギリシャの人って、なんて忍耐強くパワフルなのだろうか、とも思います。
エーゲ海最大の町・トロイア
この地域に初めて人が住み着いたのは、今から7000年~4800年前ごろとされています。果樹を収穫し、釣りをして、陶器と銅器を作って生活をしていたとされます。トロイには、さまざまな場所から人が集まり、やがて羊飼いや青銅器文化が入ってきて、ピラミッドが建設される400年前には、要塞が完成し、小麦や大麦、エンドウ豆、ヒヨコマメ、ソラマメなどの豆類や、さまざまな種類の野菜を栽培していたことがわかっています。
ダーダネルス海峡を臨む高台に建設された町は、エーゲ海最大の町になりました。「固い壁に囲まれ」て、「強い塔」があって、「広い通り」があり、「風が強い」町であると記されています。紀元前300-2500年頃からこのトロイの歴史は始まります。人々は、南向きのメガロンとよばれる邸宅に住んでいました。街は、傾斜した壁に囲まれていて、人々を守っていました。建物の基礎部分は石ででき、上部は泥レンガでできています。
この地を支配したトロイア五世の邸宅や家具は相当豪華だったようです。東向きのアテナ神殿も見てみたいですね。遺跡は歩いてまわれるように整備されていて、当時の暮らしを想像すると、少しワクワクします。
トロイ考古学博物館が完成!でも…
2018年、トルコは「トロイ年」と位置付けました。この年、待ち望まれていたトロイ博物館が完成。「見所の少ないただの遺跡」といったイメージを払拭させる博物館は、観光客にもメリットだらけ。エフェスに比べてやや地味だったトロイ遺跡の価値が急激に向上し始めました。しかし、残念なことに、発掘物の多くは海外に持ち出されてしまっています。その数44か国にのぼるそう。アメリカから一部の黄金の発掘物が返還されてきたそうですが、まだまだ展示スペースに余力があります。それまで力を入れてこなかったトルコ側にも責任はあるでしょうが、この機会にトロイに返還することを求めていく目的があるようです。
※ツアーが便利です
【11/1~3/31】8:00~17:30
※いずれも入場は30分前まで
Çanakkale(チャナッカレ)にもトロイの木馬が!
トロイ遺跡には、中に入れる木馬が設置されていて、フォトスポットとして活躍しています。もっとリアルな木馬が、実は拠点となる町、チャナッカレに設置されています。トロイに行く時間がない!という方は、ここで写真を撮って行く方もいるようですね。
トルコ大使館PR動画
英語訳のみですが、トロイ遺跡とチャナッカレの雰囲気を動画で見ていただけます。ぜひご覧ください。
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