世界最古の銅剣と宮殿!アルスランテペ遺跡 | トルコ世界遺産
公開日 2022年11月18日 最終更新日 2024年2月13日
概要
大地震の影響で閉鎖されていましたが、遺跡・博物館・マラティヤ中心部、すべて観光できます(2024年2月現在)
アルスランテペ(またはアスランテペ)とは、トルコ語で”ライオンの丘”という意味です。この名前は2頭のライオン像が丘の上にあったことに由来しています。2頭のライオンと王の像、レリーフは、アンカラにあるアナトリア文明博物館が所蔵・展示、世界最古と見られる刀剣はマラティア博物館が所蔵・展示しています。
遺跡があるのは、東アナトリア地域の都市マラティヤ。マラティヤという名は、ヒッタイト語で蜂蜜を意味する”メリド”に由来するとされていて、古くはここはメリドとよばれる街でした。メリドはユーフラテス川から少し離れた高原にあります。冬は降雪する寒い地域でもこの地に街が築かれたのは、鉱物資源が豊富であったためとされます。アルスランテペは、ウルク文化および銅石器時代から初期青銅器時代の解明にあたり、重要な遺跡となっています。
1961年以降、フランスやイタリアの発掘チームが発掘調査を続けてきていて、当初は、ヒッタイト帝国が滅亡した後に繁栄した、ネオヒッタイト帝国としての遺跡であるとされてきました。ところが、イタリアの発掘チームによって、紀元前4,000年頃の神殿や宮殿跡や絵画、紀元前5,000年頃の住居なども発掘され、世界中から注目される遺跡となりました。
宮殿は、現状発見された中で世界最古の宮殿です。これは、“貴族が誕生し、最初の国家形態が初めて出現”したことを示しているのだそうです。アルスランテペ遺跡は、2021年にユネスコ世界遺産リストに登録されました。世界初となる銅合金の剣、王と思われる人物の墓などが発掘され、今後の発掘にさらなる期待が高まっています。
基本情報
住所 | Arslantepe Höyüğü(Açık hava müzesi):Bahçebaşı Mahallesi,Malatya,Turkiye |
営業時間 | 8:00-17:00 ※チケット販売は16:30まで。 ※遺跡は月曜定休 |
料金 | 無料 |
ミュージアムカード | 可 |
その他情報 | 遺跡は野外博物館として開放されています。 |
公式サイト | http://www.malatya.gov.tr/arslantepe-hoyugu |
アクセス | マラティヤ中心部から車で約20分 [地図] マラティヤ博物館は市内中心部徒歩圏内 [地図] |
特典・クーポン | ー |
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