
イスタンブール | トルコ旅行
公開日 2022年7月19日 最終更新日 2023年5月31日
地図
地域
マルマラ海地域
人口
15,907,951人(2022年)
標高
30m
市外局番
212(ヨーロッパ側)
216(アジア側)
概要
トルコ最大の都市イスタンブールは、世界で唯一アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがる都市であり、古代からさまざまな文明が交わってきた都市です。イスタンブールで初めて都市国家を成立させた古代ギリシャの国・ビザンティオン(ビザンツ・ビザンチン)に始まり、1922年まで約1600年間にわたって、ローマ帝国(330-395)、ビザンチン帝国(395-1204、1261-1453)、ラテン帝国(1204-1261)、オスマン帝国(1453-1922)と、4つの帝国がイスタンブールを首都としました。1923年にアタテュルクがトルコ共和国を建国して首都をアンカラと定てからも、ヨーロッパと中東をつなぐ重要な都市であり続けており、トルコ中から美味なるもの、美しき物が集まり、旅する魅力に尽きず、世界でも指折りの観光地となりました。

ヨーロッパ大陸側には、オスマン帝国の宮殿やコンスタンティノープル時代に建てられた教会やモスクが建ち並び、活気あるバザールや歴史ある建物があります。ボスポラス海峡を渡った新市街は、経済と流行の中心であり、トルコ最大の繁華街です。対するアジア側には、江利チエミさんの歌でお馴染みのユスキュダルやカドゥキョイなど地元の人が暮らす古い街並みがあります。

スパイスがどこからともなく香る街は、猫たちにも愛される街です。
旅のプラン
1日〜2日間の滞在

観光スポットの多くはヨーロッパ側に集中していて、特に旧市街には、一日ではまわりきれないほどのスポットがあります。1日しか時間を持てない場合は、旧市街のブルーモスクが見える場所に宿をとり、午前中に宮殿やブルーモスク、アヤソフィアといった旧市街のマスト・スポットをめぐりながら、午後は新市街でショッピングやお茶を楽しむプランがスタンダードです。

余裕があれば、アジア側に船またはマルマライで渡って、良質なオーガニックコスメを入手したり、ロカンタで食事をするのもいいかもしれません。
3日以上の滞在



複数日程でゆったりするなら、一日ごとにエリアをしぼって観光するがおすすめです。旧市街のスルタンアフメット、ファティとエディルネカプ、バヤズットとバラト…といった具合に、旧市街もわけて散策するとよりディープに楽しめそうです。

それに加えて、新市街、アジア側のカドゥキョイとユスキュダル、ボスポラス海峡クルーズ、島巡り、エディルネへの日帰り旅などのエリアを、ゆったり時間をかけてめぐれば、きっとイスタンブールの虜になります。

疲れたら、カフェ発祥の地イスタンブールで休憩を。チャイやトルココーヒーが有名ですが、イスタンブールにはおいしいエスプレッソやラテなどがいただけるカフェがたくさんあります。ぜひ、大通りを一歩入った路地裏を散策して、ステキなカフェを見つけてみてください。

また、若者のデートスポットであるオルタキョイには、おいしいスイーツショップや安くてかわいいアクセサリーショップがあります。イスタンブールでの、ふらっと入ったお店やふと出会ったトルコ人との触れ合いは、アジアでも中東でもヨーロッパでもある不思議なこの街の大きな魅力の一つです。

イスタンブールを十分に満喫するためには、公共交通機関は欠かせません。地下鉄、トラム、ノスタルジックトラム、バス、フニキュレル、テュネルなど上手に使いこなして、より充実した思い出深いたびにしたいものです。
宿泊ホテル

ツアー客向けの宿泊ホテルとしては、新市街の外資系高級ホテルが人気です。わりと静かなエリアにあるので大人な旅に適しています。若年層や個人旅行では、旧市街のシルケジ駅付近や新市街のガラタ地区周辺にあるブティックホテルなどに宿泊するのがおすすめです。二度目、三度目の滞在なら、より地元の人と触れ合えるアジア側のカドゥキョイやユスキュダルへの宿泊もおすすめです。
主な観光スポット
ヨーロッパ側/旧市街

ローマ帝国からオスマン帝国にかけて、政治と文化の中心を担ってきたエリアは、旧市街とよばれ、宮殿、モスク、教会などの歴史的建造物が多く残されています。また、カラフルな建物で人気のフェネル・バラト地区も近年人気が急上昇中です。これらの見どころの多くは、テオドシウスの壁とよばれる城壁の内側にあります。現在のエリア名はファティ区です。詳しくは、こちらの記事からご覧ください。

旧市街から一歩外れたエリアには、ピエールロティの丘があります。金角湾とイスタンブールの街が一望できる丘は、観光客に人気のスポットです。イスタンブールには、ピエールロティの丘のほかにも、東ローマ帝国時代から受け継いでいる”7つの丘”と、イスタンブールで最も高いチャムルジャの丘があり、これらを元ネタにして街歩きをするのも、楽しいものです。
ヨーロッパ側/新市街

金閣湾を挟んで対岸に位置する新市街側にあるは、ベイオール区です。旧市街を見渡せるガラタ塔が、その周辺には、グルメやファッションなど最新のトルコ文化の流行の最先端を発信する、イスティクラル通りがあります。

ベイオールに隣接するベジクタシュは、サッカーチームで有名な市です。若者の街として知られるオルタキョイから見るアタテュルク大橋とモスクの夜景はフォトスポットとして知られています。海沿いにあるドルマバフチェ宮殿や最高級ホテル・チュラーン宮殿も見逃せません。ベイオールのさらに北にあるシシリ地区には、軍事博物館があり、オスマン軍楽隊の生演奏を見学できます。
アジア側

ボスポラス海峡を挟んだアジア大陸側には、江利チエミさんの歌『ウスクダラ』でお馴染みの下町ユスキュダルがあります。ユスキュダルに渡るボスポラス海峡には、乙女の塔があります。また、イスタンブールで最も高いチャムルジャの丘の上には、世界最大のモスクであるチャムルジャ・モスクと、新名所チャムルジャ・タワーがあります。隣接するカドゥキョイには、ややチープなコスメやアクセサリーなどのお買い物に便利です。
名物料理

イスタンブールでは、トルコ中の名物料理が味わえます。トルコ料理を出すレストランやロカンタ(大衆食堂)は、大抵どこを選んでも大きなハズレはないものの、やはり味には差があります。おいしいお店を地元の人に尋ねるか、または、イスティクラル通り沿いやスルタンアフメット地区の大通り沿いなどを外して、路地裏のお店を選ぶと、より良いお店に出会えます。

イスタンブール名物としては、サバサンド(Balık Ekmek)、クムピル(Kumpir)、ぬれバーガー(Islak Burger)があります。イスタンブールでは、観光や街歩きをしながら軽めのランチをとるのもおすすめです。ストリート・グルメについては、こちらの記事をご覧ください。
訪れたい名店
カフェ/レストラン/スイーツ
その他
地区一覧

イスタンブールには、39の市があります。観光で立ち寄るエリアは限定されていて、ヨーロッパ側の旧市街であるファティ(Fatih)、新市街のベイオール(Beyoğlu)とベジクタシュ(Besiktas)です。アジア側はカドゥキョイ(Kadıköy)とユスキュダル(Üsküdar)が中心となります。また、イスタンブール新空港はアルナヴトキョイ(Arnavutköy)に、サビハ・ギョクチェン国際空港はペンディキ(Pendik)にあります。
ヨーロッパ側(旧市街)
ヨーロッパ側(新市街)
アジア側
基本情報
アクセスと交通 | 飛行機/YHT/鉄道/バス/高速船・海上バス |
空港 | イスタンブール空港/İstanbul Havalimanı サビハ・ギョクチェン空港/Sabiha Gökçen Havalimanı |
バスターミナル | 【ヨーロッパ側】 ・エセンレル・バスターミナル/Esenler Otogarı ・アリベイキョイ・バスターミナル/AliBeyköy Cep Otogarı 【アジア側】 ・ハレム・バスターミナル/Harem Otogarı ※アジア側には他にも、アタシェヒル、スルタンベイリ、サマンドゥラなどがありますが、旅行者には不便 |
鉄道駅 | ハイダルパシャ駅/Haydarpaşa Tren Garı ※高速鉄道YHTの駅についてはこちらの記事をご覧ください |
市内の交通 | トラムヴァイ/ノスタルジック・トラムヴァイ/地下鉄/路線バス・メトロバス/フニキュレル/テュネル/マルマライ/タクシーとUber/ミニバス・ドルムシュ |
動画 | |
公式サイト | https://goistanbulturkiye.com/ https://istanbul.ktb.gov.tr/ |
その他情報 | ー |
ギャラリー
記事一覧
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※参照データ:TUIK,İSTANBUL İL KÜLTÜR VE TURİZM MÜDÜRLÜĞÜ
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。