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ハイダルパシャ駅 | イスタンブールにあるアジア大陸の終着駅

公開日 2023年7月25日 最終更新日 2023年7月25日

概要
シルケジ駅
ハイダルパシャ駅

ヨーロッパ側の終着駅がシルケジ駅なら、アジア側の始発駅はハイダルパシャ駅で、2つはよく対になる存在として比較される駅舎です。

ハイダルパシャ駅/カドゥキョイ・イスタンブール

ハイダルパシャは、イスタンブールのアジア大陸側のカドゥキョイ区にあり、皇帝セリム三世によって献身的だった高官の名をとってつけられました。1908年に完成した欧風建築の駅舎は、ドイツ人建築家によって設計されたもの。シルケジよりも重厚な雰囲気があります。その後、1940年に全線開通をするイスタンブール〜バグダッド間を走り抜ける、かの有名なバグダード鉄道の始発駅となる役割を担う駅舎でした。

ハイダルパシャ駅/カドゥキョイ・イスタンブール

結局のところ、ドイツの目論見は外れ、バグダード鉄道が全線で動いたのは、第一世界大戦が終わった後の1940年。2003年のイラク戦争で越境できなくなり、ハイダルパシャはトルコ国内を走る鉄道の始発駅として利用されてきました。

ヴァプルからみるハイダルパシャ駅/カドゥキョイ・イスタンブール

カドゥキョイの象徴ともなっているハイダルパシャ駅。フェリーから眺める駅舎は、利用されなくなった現在でも、圧倒的な存在感です。駅舎は5階建てで、絨毯で有名なヘレケから運ばれた花崗岩が使われています。

2010年の火災
火事にあったハイダルパシャ駅/カドゥキョイ・イスタンブール

2010年に、4階部分から出火したのですが、トルコ旅行で駅舎を訪れたほんの数日後だったため、当時、テレビを見て大変驚いたものです。懸命な消火活動により建物は全焼を免れ、修復工事を経て、なんとか以前の姿を取り戻しました。

火事直前のハイダルパシャ駅
修復されたハイダルパシャ駅

ハイダルパシャ駅は、2013年に駅舎としての役割を終え、今は記念碑的な建物となっています。ハイダルパシャ駅が担っていた鉄道網の機能は、ペンディキ駅に移管。また、アンカラ始発となっているイースタン・エクスプレスクルタラン・エクスプレスは当時、ここハイダルパシャが始発でした

基本情報
住所Haydarpaşa Garı:Rasimpaşa,Kadıköy,İstanbul,Turkiye
営業時間
料金
その他情報
公式サイトhttp://www.kadikoy.gov.tr/haydarpasa-gari-ilcemiz
アクセスカドゥキョイ桟橋から徒歩10分
[地図]
特典・クーポン
ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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