
【スペシャル】古代文明ヒッタイトの遺跡
公開日 2022年9月14日 最終更新日 2023年5月18日
概要
古代、エジプトと肩を並べるほどの大国であったヒッタイト帝国は、現在のトルコ・アナトリア半島の中央付近に首都を構えていました。紀元前1680年ごろに建国され、繁栄を極めた大国ながら突然歴史から名を消したヒッタイトは、歴史ロマンにあふれています。最近の研究により、ヒッタイトの滅亡については、数年続いた干ばつの影響ではないかということがわかっているようですが、まだ解明されていない謎は多くあるようです。

そんなヒッタイトを舞台にした漫画は、篠原千絵さん『天は赤い河のほとり』、細川ふーみんさん著『王家の紋章』があり、どちらも女性にとても人気があります。また、クリスチャン・ジャックさん著『太陽王ラムセス』の中にも、最盛期のヒッタイト帝国が登場します。
歴史
小アジア(アナトリア半島)の先住民族であるハッティ族が建国したヒッタイト王国は、ハッティ族によって”ハットゥシュ”と呼ばれていましたが、その後”ハットゥシャ”と名付けられることとなります。ハッティ族は最初に鉄の技術を持った民族であり、青銅器時代においてヒッタイト帝国が強かったのはこの鉄のおかげといわれています。

記録されている中で世界最古の戦いであるカデシュの戦いは、かの有名なエジプト王ラムセス2世と、漫画でお馴染みのムルシリ2世の戦いでした。この戦いにおいて、世界最古の成文化された平和条約が締結され、その粘土板はイスタンブール考古学博物館が所蔵しています。

そのヒッタイト帝国は、各地に痕跡を残していますが、中でも首都ハットゥシャがあった辺りは、現トルコのチョルム市ボアズカレ地区に点在していて、遺跡めぐりを楽しむことができます。遺跡へのアクセスはレンタカーに限られてしまうのが残念なところですが、タクシーの貸し切りを交渉するか、または、現地発着ツアーを探して参加するのがおすすめです。

COVID-19流行後は主催されていませんが、日本発着ツアーまたは現地発着ツアーが見つかり次第、順次こちらのページでご紹介してまいります。
ヒッタイト帝国の遺跡
ヒッタイト遺跡の所蔵・展示をする博物館
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。