カッパドキアの地下都市と渓谷 | グリーンツアーのスポットまとめ

公開日 2023年7月13日 最終更新日 2024年3月10日

概要
ウフララ渓谷/アクサライ

広いカッパドキアの主要な観光スポットを巡るためには、ツアーへの参加は欠かせません。初めてトルコを訪れた20年前、「レッドツアー」「グリーンツアー」の意味がわからず、旅行会社で聞いても意味がわからなかった私。要するに、「レッドツアーはギョレメ野外博物館を拠点にして北の主要スポットを、グリーンツアーは南の主要スポットをめぐります」と。へ〜…で、それはどこなんだ!?と。

黄色がグリーンツアーのスポット
ウフララ渓谷inグリーンツアー

華やかなスポットが多いレッドツアーに比べて、グリーンツアーは渓谷と地下都市が中心です。どちらか一つだけしか参加できないのなら、断然レッドツアーがおすすめですが、もう一日余裕があるなら、ぜひグリーンツアーもまわりたいもの。

カイマクル地下都市/ネヴシェヒル

デリンクユ、カイマクル両地下都市のどちらかと、ウフララ渓谷が見どころです。

TORIKO
TORIKO

北をまわるレッドツアーの記事はこちら

スポット一覧
カイマクル地下都市
カイマクル地下都市/ネヴシェヒル

デリンクユ地下都市と人気を二分するカイマクル地下都市は、デリンクユよりギョレメから近いこともあり、訪れる人が多い地下都市です。地下8階まで発見されていて、4階部分まで一般公開されています。狭い通路に繋がれた地下には、ローマ帝国の迫害から逃れてきたキリスト教徒、戦争から逃れてきた人々などが住んだとされていますが、詳細は謎のまま。日本では都市伝説として話題になりました。ガイドがないと、何のための部屋なのか全然わからないため、ガイド付きツアーへの参加がおすすめです。

デリンクユ地下都市
デリンクユ地下都市/ネヴシェヒル

世界最大規模を誇るデリンクユ地下都市は、地下12〜13階ほどまであるとされ、公開されているのは8階部分までです。初期キリスト教徒が隠れ住んだ地下都市には、他の都市では見られない、神学校、礼拝堂などがあります。敵の侵入に万全に備えた各設備も、見逃せません。カイマクルと人気を二分するデリンクユですが、設備が充実しているので、個人的にはこちらの方がおすすめです。ただし、ガイドがないと、何のための部屋なのか全然わからないため、ガイド付きツアーへの参加がおすすめです。

ウフララ渓谷遺跡
ウフララ渓谷のセリメ修道院/アクサライ

世界第二位の規模を誇るウフララ渓谷は、全長14km、高さは120mあります。グリーンツアーの名の源ともいえ、乾いたカッパドキアの大地の中にあるオアシスのような場所です。ただ緑が美しいというだけではなく、渓谷に隠れ住んだキリスト教徒や修道士たちの大聖堂や教会などが見どころとなっています。グリーンツアーでは、およそ1時間半ほどハイキングをして楽しみ、教会を見学し、渓谷内でランチをとります。

ナルル湖(アジュ湖)
ナルル湖(アチュ湖)/アクサライ

ナルル湖は、ハサン山の火山活動でできた火口湖です。この湖の周辺には温泉が湧出していて、皮膚疾患などに効能があるとされる硫黄泉で、飲泉も可能なのだとか。残念ながらまだ温泉施設などがありませんが、将来的に施設が完成したら、グリーンツアーの目玉の一つになる、かも、しれません。

セリメ大聖堂
ウフララ渓谷のセリメ大聖堂/アクサライ

ウフララ渓谷のハイキングコースの終点となるセリメ大聖堂は、カッパドキアで最大規模を誇る聖堂で、他ではできなかった、大音量での礼拝が行われていたそうです。また、古くは市場があったことから、キャラバン隊が立ち寄ることもあったようです。イエス・キリストなどが描かれたビザンチン時代の絵画オイルランプが置かれた厨房に注目。聖堂は最も高い場所にあるので、がんばって登る必要があります

プラスα!

ギョレメ周辺の2スポットも入ります。一般的な価格のグリーンツアーの場合は、最初と最後に土産物店もまわることが多いようです。

ギョレメ・パノラマ
ロクムなどの土産物屋
トルコ石などの土産物屋
【余談1】皆が口をそろえる「体力勝負」
ガイドさんけっこう歩くの速いの…ウフララ渓谷

バスで連れて行ってくれて、楽ちんのイメージが強いバスツアーですが、グリーンツアーには、ウフララ渓谷でのハイキングが含まれるため、けっこう体力を使います。おおよそ1時間半ほどのハイキングになりますので、歩きやすい格好は絶対です。追い打ちをかけるように、セリメ修道院までけっこう登ります。夏はきついですが、湿気がないので日本にいるより、歩けるかもしれません。

【余談2】とにかく忙しい?グリーン
ベリスルマのアラ教会/ウフララ渓谷・アクサライ

グリーンツアーは、朝10時前から、夕方17時頃まで続く一日ツアーです。ハイキング時間があるためなのか、まわるスポットが少なくても、おおよそ駆け足な印象です。写真を取ったり、ご飯を食べたり、教会をゆったり見たり、急ぎまくり!ではなく余裕はありますが、皆さんの話を聞いていると「忙しいツアー」というイメージのようです。レッドツアーもだいぶそんな雰囲気ですが…。

【余談3】選べるならデリンクユ
デリンクユ地下都市/ネヴシェヒル

グリーンツアーのハイライトの一つである地下都市は、カイマクルまたはデリンクユのどちらか一つをまわることになり、どちらになるかは旅行会社のプラン次第。もし、価格が同じくらいなら、個人的にはデリンクユをまわるツアーの方がおすすめです。現地ガイドさんもデリンクユがオシ。理由は広くて施設が充実だから。閉所恐怖症気味の方は、無理せず離団しても大丈夫ですよ。

【余談4】プライベートグリーンツアーのススメ

このページ内で紹介したスポットも、そうじゃないスポットも、カッパドキアの行ってみたい場所を自由に組み合わせることができる、わりと自由なプライベートツアーに参加がおすすめです。

車両と日本語ガイドだけ借りて、ランチと訪れたいスポットの入場料は当日その場で自分精算でOKなので、かなりいい感じです。高級車でガイドを独り占めして、好きな時に好きな場所に好きなだけいれる、楽々お気軽ツアーです。「はい、お客様、ここは終わりです。はい、次ここですよー!」っていう、あの決まった感じがない、本当に自由な旅を、フレンドリーなガイドと楽しむっていいですよね。

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

他の人はこんな記事も見ています