4つの海に囲まれるトルコのリゾートとビーチ | 初めてさんには?

公開日 2022年4月15日 最終更新日 2023年8月20日

概要
クズクム・ビーチ/マルマリス・ムーラ

「ヨーロッパのビーチでヴァカンス」と聞いて初めに思い浮かぶのは、南フランスやギリシャといった南欧、かもしれません。そこあるのは、透き通った青い海、ビーチ、高級ホテルやコテージ、おいしい料理とお酒、温かな気候、開放的な空と海…。同じくエーゲ海と地中海をもつトルコには、そのすべてプラス古代遺跡があります。4つの海に囲まれた4つの特徴をもつトルコのリゾートの魅力とは?

1.ターコイズコーストの海
ムーンライト・ビーチ/ケメル・アンタルヤ

トルコは、マルマラ海、エーゲ海、地中海、黒海と、4つの海に囲まれており、

国際環境認証であるブルーフラッグ認証を受けているビーチは500以上あります。ビーチはどの海にもありますが、リゾートといえば、やっぱりエーゲ海と地中海。“ターコイズコースト”と称される海は、深いブルーとエメラルドグリーンの2層になっていて、画像処理がなくても、天気が良い日は本当にエメラルドグリーンなんです。思わず、海に駆け寄りたくなってしまいます。

イズトゥズ・ビーチのカレッタカレッタ/キョイジェイズ/オルタジャ・ムーラ

カレッタカレッタ(アカウミガメ)の繁殖地となっているイズトゥズ・ビーチなどにも注目です。

2.山と遺跡
オリンポス山のリュキア・ウェイ/ケメル・アンタルヤ

地中海沿岸の、ケメル、カシュ、カルカンといったリゾート地は、リュキア連邦の古代遺跡とともにあります。これらの遺跡は、ビーチのすぐ近くや、すぐ背後にそびえる山の中にあり、ヴァカンスとともに遺跡巡りをするのも楽しみの一つ。海外からの観光客からは、「リュキア古道(リュキア・ウェイ)」とよばれ、人気のハイキングコースになっています。また、今も炎が吹き出す神の山オリンポスや、リゾート地帯にある世界遺産クサントス-レトーン遺跡も必見です。

3.グルメとお酒
シーフード料理のディナー/ダッチャ・ムーラ

それだけではありません。レパートリーが豊富なトルコグルメですが、地中海やエーゲ海でとれる新鮮な魚介料理が待っています。スパイスの香りが食欲をかきたてられながらメニューを見れば、オリーブオイルの前菜から始まり、肉、魚のメインが並びます。イスラム教の国ながら、お酒を飲むことができるのがトルコのいいところです。アニスの香りがする蒸留酒ラク、トルコの地ビール、ウルラやカッパドキアのワイン、カクテルがあります。

4.ブルークルーズ
グレット
クルーズから見るボドルム城

「グレット」とよばれるガレット船を、仲間で数日〜一週間貸し切って遊ぶプランは、ブルークルーズと称され、ヴァカンスの定番になっています。マルマリスからは、ギリシャの島々に船出するフェリーも出港しているので、こちらに参加するのも素敵ですね。

初めてさんには?
ララ・ビーチ/アクス・アンタルヤ

初めてトルコのリゾートに滞在するなら、ファミリーにはアンタルヤがおすすめです。アンタルヤのララ・ビーチには、工夫をこらしたテーマパークのような大型のリゾートホテルが建ち並びます。これらのほとんどは、一部のオプションや食事などを除き、食事もドリンクもアクティビティも含まれる、オールインクルーシブ型のリゾートホテルなので、お子様がいる家族連れにはうってつけです。

カプタシュ・ビーチ/カシュ・アンタルヤ

カップルなら、アンタルヤより静かで落ち着いた雰囲気の、ケメル、カシュ、フェティエなどがおすすめです。

クラブ・パタラ・ヴィラ/カルカン・カシュ・アンタルヤ

または、隠れ家的リゾートを求めるなら、マルマリスやダッチャ半島がおすすめ。リアス式海岸のような入江や湾がある海岸を、ヨットでめぐったり、プライベートビーチを保有する、オールインクルーシブ型のホテルでゆったりできます。静かにホテルやビーチで滞在をされたい場合や、ギリシャまでのクルーズ船を利用されたい場合などにおすすめです。

エーゲ海のリゾート地一覧
ウルジャ公共ビーチ/アラチャトゥ・イズミル

トルコ第4の都市イズミルでの都市観光や、エフェソスやペルガモンなどの世界遺産の遺跡があるのが魅力です。ギリシャの島々にもっとも近いエリアで、マルマリスから出航している船でギリシャの島々のクルーズが可能です(事前申込要)。エーゲ海リゾートの中心的役割を担っているのは、ムーラ市です。ムーラには、100を超えるブルーフラッグ認証を受けたビーチがあります。

イズミル
チェシュメ
フォチャ
アイドゥン
ディディム
クシャダス
ムーラ
地中海のリゾート地一覧
アンタルヤ旧市街のハーバーとグレット(ブルークルーズ)/アンタルヤ

地中海のリゾート地は、アンタルヤ市メルシン市です。特にアンタルヤは、欧米、ロシア、中東において人気のヴァカンス先の一つとなっていて、アンタルヤの夏のヴァカンス客数はイスタンブールの観光客数に並ぶとされるほどです。ブルーフラッグ認証を受けたビーチはトルコ最高となる200超。ビーチの背後には、国立公園に指定される山々がそびえていて、冬はスキー場として利用されます。また、アンタルヤがあるテケ半島には、リュキア古代遺跡が点在していて、リュキア古道トレッキングも人気です。アンタルヤは年間300日の晴天があることから、トルコ国立天文台が設置されていて、オリンポス山からの絶景も人気の理由の一つです。

アンタルヤ
黒海のビーチ地一覧
アマスラ/バルトゥン

ロシアやウクライナの対岸となる黒海地方は、年間を通して温暖で降雨量が多く、特に夏はゲリラ雷雨も発生する黒海気候です。黒海沿岸のすぐ背後には、2,000〜3,000m級の山々がそびえ、海沿いは断崖が多くビーチは少ないイメージ。ですが、西〜中央黒海地方にかけて、ブルーフラッグ認証を受けたビーチが多数あります。近年は、イスタンブールに近い西黒海地方バルトゥンのアマスラが、イスタンブールっ子の週末の滞在先として人気です。

ゾングルダク
マルマラ海のビーチ一覧
マルマラ海に沈む夕日/バルケシル

マルマラ海は、イスタンブールやブルサといった都市が多いエリアですから、リゾートは少なめ。それでも、イスタンブールから日帰りができるプリンスィズ諸島、バルケシルのカプダー半島が代表的なリゾート地になっています。

バルケシルのカプダー半島
イスタンブールのシレ

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