カーリエ博物館からカーリエ・モスクへ | トルコ世界遺産

公開日 2021年10月22日 最終更新日 2023年9月20日

概要
TORIKO
TORIKO

修復を経て2022年8月からモスクとして利用されています。その後も工事が続いており、閉鎖され入れなくなっている可能性があります。

イスタンブールにあるカーリエ・モスクは、オスマン帝国の皇帝メフメト二世がこの地を征服した後、モスクに改築されたビザンチン教会のうちの一つです。ビザンチン絵画やフレスコ画を鑑賞するなら、カーリエ・モスクがイスタンブールのおいて所蔵数は最も多く、建国以来、博物館として公開されてきました。近年のイスラム教よりの政策転換により、2020年8月からは再びモスクとして利用されています。

カーリエ・モスク/イスタンブール

カーリエ教会は5世紀頃、ローマ皇帝ユスティニアヌスによって建設が開始され、建設当初はコンスタンティノープルを囲んでいた城壁の外側にあったことから、”田舎”を意味するコーラ(カーリエ)とされました。その後の戦乱によって破壊と放棄と再建が繰り返され、そのうちに、城壁の中の重要な教会の一つとなりました。現在見ることができるビザンチン絵画は、14~15世紀頃、東ローマ帝国の末期に描かれたものとされています。

カーリエ・モスク/イスタンブール

オスマン帝国支配下で、ミナレットが建ち、壁画は漆喰で塗り固められました。その後、1945年に博物館に改装。漆喰の下の神々しいビザンチン絵画が見つかったのは、1948~1958年の間のことで、アメリカの研究チームによって発見されました。

ここに注目
カーリエ・モスク
カーリエ・モスク
カーリエ・モスク

カーリエ・モスクの見どころは、外側と内側の拝廊、それとドームに描かれたフレスコ画と絵画とされます。外側の拝廊には、イエスの生涯が描かれたモザイク画があります。内側の拝廊には、聖母マリアの生涯が描かれていて、イエスの表情などにあらわれている中世ルネッサンス期の概念とスタイルが、カーリエ・モスクを世界的に有名な博物館にしました。

カーリエ・モスク
カーリエ・モスク
カーリエ・モスク

再びモスクとして利用されている今も見学は可能ですが、礼拝時間は見学できないなど制限があります。以前から高い評価を受けていたドームは修復を終え、描かれた十二使徒が鮮やかに蘇りました。

基本情報
住所Kariye Camii:Kariye Mahallesi, Kariye Camii Sokak, No: 18 Edirnekapı,Istanbul,Turkiye
営業時間礼拝時間は入場不可
料金無料
クレジットカード
ミュージアムカード
その他情報・カーリエ・モスクは現在も大規模修復中で、閉鎖されています。(2023年8月現在)
・TEL:+90(222) 217 30 30
・Eメール:islamicworld@diyanet.gov.tr
公式サイトhttps://en.kariyecamii.com/
アクセス地下鉄M4路線エディルネカプ(Edirnekapı)駅下車、徒歩5~10分ほど。
近くにあるテオドシウスの壁もあわせて見学すると効率的。
[地図]
特典・クーポン
ギャラリー


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