カシュにあった港湾遺跡へ!アンティフェロス遺跡
公開日 2022年12月28日 最終更新日 2024年2月28日
概要
アンタルヤで人気のビーチリゾートの一つ、カプタシュ・ビーチついでに、寄っておきたい遺跡といえば、アンティフェロス遺跡かもしれません。
カシュ市内にあって気軽に行くことができる遺跡で、リュキア連邦~ローマ帝国時代にかけて繁栄した港湾都市の遺跡です。”フェロスの反対側”を意味するアンティフェロスは、リュキア連邦時代、アンティフェロスの北にあった都市国家フェロスの港の役割を担っていました。アンティフェロスは、主要都市フェロスの活気を吸収するかのように港湾都市として成長を続け、その後、ローマ帝国時代には重要な都市の一つに。
アンティフェロスの歴史的遺産のうち、3つの代表的な建造物をご紹介します。
劇場
まず初めに訪れたいのは、保存状態のよい劇場です。劇場はアクロポリスの丘にあり、紀元前3世紀ごろに建てられたものとされています。劇場は地中海に面していて、当時4,000人を収容可能でした。2008年に修復作業が行われてからは、舞台に木の板が敷き詰められ、観客席の補修も行われました。
海の見える眺めの良い劇場はアンティフェロス遺跡のハイライトとして観光客に人気で、風に吹かれながら海を眺めて過ごす人が多いようです。
アクダム岩窟墓
劇場からさらに北の方角へと歩くと現れるのが、このドーリア式の岩窟墓です。この岩窟墓と、周辺に散乱する家の形をした石棺には、24人の女性のレリーフが彫られていますが、とても小さく劣化しているためわかりづらいかもしれません。これらの墓標は紀元前4世紀ごろのものと推測されています。ここに至るまでの道について、劇場の後ろの道を進むと簡単な黄色い案内板があります(撤去されたり変更されたりしていなければ^^;)。
リュキアの岩窟墓群
中心部から北東の方角にある丘の上には、ゴシック様式またはリュキア語の碑文が刻まれたリュキアの岩窟墓群があります。写真は1階の岩窟墓ですが、狭い道を通り上の階に抜けるとさらに2つの岩窟墓があります。そのうちの一つは、何世紀も後のクラウディア・レセプタという名前の女性の墓地として再利用されたさい、ラテン語の碑文が追加されたものです。
王の墓
カシュ市内にあるショッピングストリート(チャルシュスとよばれます)は、石畳の道の両側に、土産物や小物を扱ったかわいらしい路面店が並んでいます。この商店街があるドールヨル通りの坂道をあがっていくとあるのが、ライオンの頭が飾られた石棺がある王墓です。
気づかないで素通りしてしまいそうになります。墓碑には、ライオンの頭の石像が4体あり、紀元前4世紀ごろのものとされます。アンティフェロスに残されたリュキア時代の石棺はほかにも、海側、市役所の隣など点在しています。カシュの街で探してみてくださいね。
基本情報
住所 | Antiphellos Antik kenti 劇場/Tiyatro:Andifli,Necipbey Cd.,Kaş,Antalya,Turkiye アクダム岩窟墓/Akdam Dor Kaya Gömütü:Andifli,Kaş,Antalya,Turkiye リュキア岩窟墓群/Likya Kaya Mezarları:Andifli,Kaş,Antalya,Turkiye 王墓(ライオンの石棺)/Kral Mezarı:Andifli, Doğruyol Cd.,Kaş,Antalya,Turkiye |
営業時間 | ー |
料金 | 無料 |
その他情報 | ー |
公式サイト | https://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/antalya/gezilecekyer/antiphellos |
アクセス | カシュ中心部から徒歩圏内。 [劇場地図][アクダム岩窟墓地図][リュキア岩窟墓群地図][王墓(ライオンの石棺)地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。