ボートで向かう遺跡と島!デムレ・シメナ遺跡

公開日 2022年12月28日 最終更新日 2024年2月28日

概要

アンタルヤには遺跡が山程ありますが、デムレ区あるシメナ遺跡は、なかなか興味深い遺跡です。度重なる地震や地殻変動のため遺跡の半分が深さ4~5mの海中に沈んでしまい、残された部分は、本土部分・海中・ケコヴァ島の3つのエリアにわかれている珍しい遺跡だからです。

カレ村/デムレ・アンタルヤ

さらに、この遺跡を訪ねるためには、陸路では行けず船でのみ可能なのだそうです。シメナ遺跡は、“ケコヴァ特別環境保護地域”としてトルコ政府によって管理されている重要な遺跡でもあります。

シメナ遺跡/デムレ・アンタルヤ

4世紀頃、ローマの博物学者プリニウスの記した書面に登場するシメナは、古代ルビア語で「聖なる母の国」を意味するとされます。リュキア連邦の中でも小さな沿岸都市だったシメナには、約300人収容の小さな劇場、貯水槽、神殿や教会、城塞、ネクロポリス(墓地)がありました。

カレ村/デムレ・アンタルヤ

シメナ遺跡があるのは、アンタルヤ市デムレ区ユチャウズ地区にあるカレ村です。地震によって孤島となったカレ村では、一般家庭でも船を使って移動せざるをえませんでした。そのため、自宅内にプライベート桟橋があるのが当然のようです。今もカレ村には、海側からアクセスします。村の一般家庭の敷地内でも遺跡が多数見つかっているそうです。

シンボル”城塞”
カレ村と城塞
カレ城塞から見たシメナ遺跡

カレ村のシンボルとなっているのが城塞です。ここからの景色は絶景で、ケコヴァ島、サチマ・クルシュン・パパズの3つの小島を一望できます。今は船が頻繁に行き交う海となっていますが、元は陸地で、ここに多くの遺跡が沈んでいます。透き通った海の下に遺跡があるのを肉眼で確認することができます。

ネクロポリス
シメナ遺跡のネクロポリス
シメナ遺跡

リュキアの石棺が多数残されたネクロポリスは、陸地と海の両方にあります。石棺には碑文が残されています。特に、水中に建つ石棺は異様な景色でフォトスポットとしても人気です。

基本情報
住所Simena Örenyeri:Üçağız Mah.,Kale Köyü Mevkii,Demre,Antalya,Türikiye
営業時間8:00-17:00
※チケット販売は30分前まで。
※時期により18:00または19:00までの場合あり。
料金90TL
※ボートツアー代別途またはツアーに含む場合有り。
ミュージアムカード
その他情報
公式サイトhttps://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/antalya/gezilecekyer/simena
アクセスカシュから車でユチャウズ村(Üçağız köyü)へ行き、ボートツアーに参加。
[地図]
特典・クーポン
ギャラリー

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