【ハタイ】聖ペテロの洞窟教会

公開日 2023年2月5日 最終更新日 2023年5月18日

概要

アンタキヤの最も重要な見どころの一つが、聖ペテロの洞窟教会です。アンタキヤの街を見下ろすようにある小高い山、ハビブ・ネッジェル山の麓にある聖ペテロの洞窟教会は、世界最古のキリスト教会とされています。イエスの12人の使徒の一人であり、後の初代ローマ法王となるペテロは、西暦 29〜40年の間にアンタキヤを訪れ、キリスト教を広めようとしました。最初の集会が開かれたのが、この洞窟で、集まった人々に初めて”クリスチャン”という名称を使いました。そのため、聖ペテロ洞窟教会は、キリスト教の最初の教会として知られています。

聖ペテロの洞窟教会/アンタキヤ・ハタイ

洞窟教会は、何世紀にもわたり十字軍によって増改築が行われ、ゴシック様式の教会になりました。教会内には、祭壇、大理石の聖ペテロ像、聖水、緊急時に使用するトンネルがあります。1983年、ローマ法王パウロ6世によって、キリスト教徒のための聖なる教会であると宣言されました。毎年6月29日には、カトリック教会によるミサが行われます。

地獄の船頭像/カロンの像

聖ペテロの洞窟教会の敷地の西側(左手)を出ると、何やら、”Kharon”と書かれた案内板があります。山の斜面に沿うようにある小道を200mほど進むとあるのは、未完成の岩像です。

ジェヘンネム・カユクジュス(地獄の船頭)/アンタキヤ・ハタイ

”地獄の船頭””カロン像”ともよばれるこの像は、紀元前175-164年にかけてこの地を支配していた、セレウコス朝の王アンティオコス4世の時代に造られました。世界中で流行していたペストにこの都市も苦しめられており、「この山に像を建設せよ」との神託にしたがって建設を開始。建設途中でペストの流行が止まったことから、未完成のままに放置されています。ベールを被る女性の隣には、舟に乗る像(カロン)がいます。カロンは、ギリシャ神話に登場する冥府の川を渡る船頭で、1オボロスを渡さなければ冥府へ渡ることができませんでした。

基本情報
住所St. Pierre Anıt Müzesi:Küçükdalyan Mahallesi,Antakya,Hatay,Türkiye
営業時間8:30-17:00
※チケット販売は30分前まで
※時期により19:00閉場の場合あり
料金65TL
ミュージアムカード
その他情報カロン像(トルコ語:Cehennem Kayıkçısı/ジェヘンネム・カユクジュス)
公式サイトhttp://www.hatay.gov.tr/inanc-turizmi
アクセスアンタキヤ市内から115,119系統バス乗車
[地図]
特典・クーポン
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