【北キプロス】レフコシャのセリミエ・モスク

公開日 2023年3月14日 最終更新日 2023年4月20日

概要

12~15世紀にかけてキプロスを支配していたルシニャン王朝は、このモスクの前身である聖ソフィア大聖堂で戴冠式を行っていました。当時の贅を尽くしたフレスコ画や、大理石の彫刻などを用いた、レフコシャで最も格の高い教会でした。15世紀ごろ、王朝はヴェネツィアに支配権を譲渡。1570年にオスマン帝国が征服した後は、聖ソフィア大聖堂は、モスクへと改築されました。キプロス島で最も古く、最も大きなモスクとなった教会は、皇帝セリム財団の保有となり、セリミエ・モスクと名付けられました。

セルミエ・モスク/レフコシャ・北キプロス

中はまるで教会そのものです。オスマン帝国が侵攻してきた時、この教会内で祈りを捧げていた人々は殺されてしまったという歴史的背景を想うと心が痛みます。それでも、真っ白な壁と高い天井は当時いかに素晴らしい教会であったかを物語っています。キプロス島は、衰退したオスマン帝国からイギリスが支配権を奪取し、キプロス共和国として独立した後も、ずっとモスクのまま残されてきました。現在も現役のモスクとして利用されています。

基本情報
住所Selimiye Camii:Selimiye Sk, Lefkoşa,Kuzey Kırbıs
営業時間
その他情報・金曜日や宗教的祝日は入場制限あり
公式サイトhttp://www.evkaf.org/site/sayfa.aspx?pkey=57
アクセスレフコシャ旧市街から徒歩圏内
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