アンタルヤのオリンポス遺跡とビーチ

公開日 2023年1月2日 最終更新日 2024年3月24日

概要
オリンポス・ビーチ/クムルジャ・アンタルヤ

オリンポスといえばギリシャ神話を思い浮かべますが、古くからオリンポスとよばれている神々の住まう山はトルコのアンタルヤにもあります。その聖なる山に近い港湾都市であったことから、オリンポスと名付けられ、リュキア連邦の国会で3票の投票権を与えられた重要な6都市の一つであり、ローマ帝国以降も繁栄を続けた都市の遺跡があります。

オリンポス遺跡/クムルジャ・アンタルヤ

オリンポスの北側にあったリュキアの都市ファセリスに次いで二番目に大きな港湾都市は、紀元前3世紀に設立され、雷と火山の神とされるヘーパイストス神殿へ訪れる人で賑わいを見せていました。この神殿は現在見ることはできませんが、当時も燃え盛っていた火は、現在も”ヤナルタシュ(キメラ)”とよばれる天然ガスが吹き出す地です。

オリンポス遺跡/クムルジャ・アンタルヤ

紀元前1世紀になって、ファセリスとともに、オリンポスは海賊に支配されます。奴隷売買などで荒れた都市となったオリンポスは、その後ローマ帝国の総督であったプブリウスが若きジュリアス・シーザーとともにこの地を奪還。最大の繁栄は、この海賊が滅ぼされた後に安定して住める地となってからのことです。遺跡には、ローマ皇帝マルクス・アウレリウスによって建てられた神殿の門、エウドモス大尉の石棺、壁や橋、劇場などが残されていて現在も発掘は続けられています。

オリンポス遺跡の神殿の門/クムルジャ・アンタルヤ
オリンポス遺跡の石棺/クムルジャ・アンタルヤ

遺跡は地中海へ流れる小川の両側にあります。草木に守られるオリンポス遺跡は、古代からこの地は豊かな植生がありました。この小川が流れる地中海沿岸にはオリンポス・ビーチがあります。ビーチ周辺は、カレッタカレッタとよばれるウミガメの産卵地にもなっていて、重要な保護区となっています。

基本情報
住所Olympos Örenyeri:Yazır Mahallesi Olympos Örenyeri Mevkii Kumluca,Antalya,Turkiye
営業時間9:00-17:00
※チケット販売は30分前まで。
※時期により18:00または19:00閉場。
料金90TL
ミュージアムカード
その他情報・オリンポス・ビーチは遺跡内にあり、チケット購入後に入場するが、隣接するチュラル・ビーチは無料。
公式サイトhttps://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/antalya/gezilecekyer/olympos
アクセスケメル中心部から車で50分。
または、アンタルヤ・バスターミナルからチュラル村行きのバス乗車。チュラル村のバス停でミニバスに乗り換え。遺跡はチュラル・ビーチ隣で、ヤナルタシュも徒歩圏内。
[地図]
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