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トルコの古代遺跡といえばエフェソス(エフェス) | トルコ世界遺産

公開日 2021年10月3日 最終更新日 2024年5月20日

概要

エフェソス(トルコ語:Efes/エフェス)遺跡は、2015年にユネスコ世界遺産リストに登録された、トルコの遺跡観光で最も重要な遺跡で、トルコのツアーでは欠かせないスポットの一つです。エフェソス遺跡は、トルコ南西部のエーゲ海地域にあります。トルコで4番目に人口が多い大都市イズミル市セルチュック区にあります。

エフェソス遺跡/セルチュク・イズミル

エフェソスは、現代では海に面していませんが、古代は海に面した港湾都市であり、アジアとヨーロッパをつなぐ重要な役割を担っていました。先史時代の紀元前7000年頃から始まり、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国と、政治・商業において中心的存在でした。

アルテミス神殿のミニチュア/ミニアテュルク・イスタンブール

政治や商業だけではありません。エフェソスは、科学、信仰、芸術など多方面において世界中に影響をもたらしていました。古代には、大地の女神キュベレーを信仰し、古代七不思議の一つに数えられるアルテミス神殿がありました。イエス誕生後は、”エフェソス信徒への手紙”やパウロが伝道した都市として聖書に記録されています。エフェソス遺跡の発掘調査はすでに125年もの間続けられていますが、発掘と研究はいまも継続されています。古代の大都市エフェソスは広大な敷地に保存状態の良い建物群が多数残されていることから、年間平均で150万人以上の観光客が見物のため訪れています。

遺跡の見どころ
2つのゲートと3つの通り
アルカディアン通り
マーブル通り
クレテス通り

エフェソスには、アルカディアン、マーブル、クレテスの3つの大通りがあります。セルチュクから到着したミニバスを降り、北ゲートを抜けて一番最初に通る道がアルカディアン通りです。この通りを出て左に進むと、大きな野外劇場が見えてきます。古代、ここから海が見えていたそうですが、今はただ地平線があるのみです。マーブル通り→クレテス通りと進み、南門へと抜けるのが通常のツアールートです。

エフェソス遺跡の北ゲート

エフェソスには北ゲートと南ゲートがあり、どちらからでも入場することができます。ツアーなどでは北にバスが到着するため、北から南へと抜けるのが通常のようですが、個人旅なら南ゲートから入ったほうがスムーズにまわることができます。涼しい朝方は混雑するため、日中のほうがゆっくり見物できますが、日中は日差しが強いため体調管理に注意しましょう。

エフェソス遺跡の猫

トルコは猫好きにはたまらない国ですが、ここエフェスにも人懐っこい猫たちがたくさんいます。ドルムシュやタクシー乗場がある北ゲート付近には、土産物屋や売店が並んでいて、日本語のガイドブックのほか、お水やジュースなどが購入できます。夏は日陰がなく過酷な暑さとなるため、水分は忘れずに入手してから遺跡に入ることをおすすめします。

見どころ

ツアーとは逆まわりとなる南まわりで、見どころとなるスポットを写真でご紹介します。エフェス遺跡では、音声ガイドが有料でレンタルできます。ガイドがいない場合はレンタルをおすすめします。

ヘラクレス門
トラヤヌスの泉
ハドリアヌス神殿

南ゲートから入って間もなく、ヘラクレスの門、トラヤヌスの泉、ハドリアヌス神殿など、見どころが立て続けに並んでいます。中でも一番の見どころは、ハドリアヌス神殿です。建設されたのは西暦130年ごろとされ、当時のローマ皇帝ハドリアヌスのために建てられました。

テラスハウス
公共トイレ

通りの少し奥にあるテラスハウスのモザイクも見逃せません。また、公共トイレは誰もが興味を示す場所です。下水道が整えられた公共トイレの中央にある舞台のような場所では、音楽演奏されていたそうです。

セルスス図書館と娼婦館の広告
セルスス図書館

エフェソス遺跡の代名詞的建築物であるセルスス図書館は、エフェソス遺跡のハイライトです。湿気から守られる構造で建てられた図書館は、西暦400年頃に火事で消失してしまい、正面のファザードだけが残った状態です。図書館のすぐ右隣には、マゼウスとミスリダテスの門があります。

セルスス図書館
セルスス図書館正面ファザード

正面ファザードに向かって左から英知、徳、思慮、学術をあらわす4つの女神像はレプリカですが必見です。コリント式の立派なファザードは、地震などでバラバラに崩れてしまっていたものを、修復して今の状態まで復活させたのだそうです。この向かい側に娼館があって、地下でつながっていたのでは?というウワサがあります。

娼婦館の看板

セルスス図書館と並んで有名なのが、娼館の広告とも、落書きともされているこちらの足跡です。女性、足型、ハートマークが描かれています。「この足のサイズ以下の男は立入禁止」だとか、素直に「娼館は前方左側にありますよ」という意味だ、など様々な捉え方があるようです。マーブル通りで見ることができるので、探してみましょう。

スタジアム
スタジアム

1~2世紀頃に築かれたスタジアムは、約24,000人収容可能です。この上に登ると、今はもう埋まってしまった港湾跡が見渡せます。今もここでコンサートが行われることがあります。

基本情報
住所Efes Örenyeri:Efes Harabeleri,Selçuk,İzmir,Turkiye
営業時間8:00-18:00
※チケット販売は17:00まで。
料金200TL
ミュージアムカード
その他情報・エフェス遺跡はとにかく暑い。夏は何も遮る建物などがないので、ずっと直射日光を浴びっぱなしです。日焼け止めクリームはこまめに、帽子・サングラス・水分は絶対忘れずに。
公式サイトhttps://sanalmuze.gov.tr/muzeler/IZMIR_EFES_ORENYERI/
※上記リンクはイズミル市公式のバーチャル博物館にリンクします。
アクセスイズミル中心部からセルチュク区へバスあり。セルチュクからエフェス遺跡まではドルムシュで移動可能。聖母マリアの家に立ち寄るなら、タクシーチャーターが必要。セルチュクのバスターミナルにいるタクシーと料金は交渉を。単純に往復するだけの料金と、聖母マリアの家もまわった場合の料金を案内される。
[地図]
特典・クーポン
ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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