アンタルヤにあるパンフィリアの古代都市ペルゲ

公開日 2023年1月5日 最終更新日 2024年3月27日

概要

ペルゲの遺跡があるのは、アンタルヤ市中心部の空港近くにある遺跡です。ペルゲはユネスコ世界遺産の暫定リストに登録されていて、本登録を待っている遺跡の一つです。また、聖パウロがアンタルヤで布教活動をしたおり、ペルゲに長期滞在したとされているため、キリスト教徒の巡礼地の一つとなっています。

ペルゲ遺跡/アクス・アンタルヤ

古代都市ペルゲは、古代のアナトリア半島を広く支配していたパンフィリアの最も重要な都市でした。ペルゲは、紀元前1200年ごろのヒッタイトの粘土板では”パルハ(Parha)”として登場し、ヒッタイト帝国にとっても重要な都市の一つであったことがうかがえます。

ペルゲ遺跡/アクス・アンタルヤ

前述した、聖パウロがペルゲに長期滞在したとされるのは、最盛期を迎えたローマ帝国時代の1~2世紀頃のことで、現在残されている保存状態の良い建物は、ほとんどがこの頃のものです。8世紀の終わりごろ、アラブ人の侵攻によってペルゲは破壊されたきり再興されることはありませんでした。

ペルゲ遺跡/アクス・アンタルヤ

ペルゲにはギリシャの神アルテミスに捧げた神殿が丘の上にあったとされますが、未だ発見されていないようです。

ペルゲ遺跡の競技場/アクス・アンタルヤ
ペルゲ遺跡の塔と門/アクス・アンタルヤ

ペルゲには2つの塔があり、塔の間にある門を通過して都市へ入る設計でした。1世紀頃に建てられた15,000人ほど収容が可能な劇場は、アーチが目を引きます。複数の店舗を併設していた競技場、ローマ帝国時代の門、列柱がならぶ2つの大通り、浴場、ネクロポリス、数々のレリーフが発掘されています。アンタルヤ博物館には、ペルゲ遺跡で発掘された彫像や石棺、レリーフなどが展示されています。

基本情報
住所Perge Örenyeri:Barbaros Mahallesi,Perge Caddesi,Aksu,Antalya,Turkiye
営業時間8:0017:00
※チケット販売は30分前まで。
※時期により18:00または19:00となる場合あり
料金100TL
ミュージアムカード
その他情報
公式サイトhttps://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/antalya/gezilecekyer/perge
アクセスアンタルヤの路面電車・アントライ(AntRay)のアクス(Aksu)駅下車、徒歩20分程度
[地図]
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