イズニックタイル贅沢使用!イェシル・モスクとイェシル・トュルペ | ブルサ
公開日 2022年7月2日 最終更新日 2023年10月4日
概要
イェシル・モスク
緑色をあらわす”イェシル(Yeşil)”がつくモスクと霊廟はいずれも、緑と青のイズニックタイルが目をみはるばかりの美しさで、トルコでも一二を争う壮麗な建築物とも噂されます。オスマン帝国の初期にあたる、第5代皇帝メフメト1世にゆかりのある建物は、2つは向かい合って建っています。メフメト1世はその人生を帝国統一のための戦いに身を捧げた賢帝です。皇帝としての在位期間はたった8年ですが、兄弟間の争いをおさめた功績から、典雅王(チェレビー)と称されます。
イェシル・モスクは、ブルサ・ウル・モスクと並ぶ壮麗なモスクで、一歩中に入ると、ドームや壁やミフラブを埋め尽くす緑や青の鮮やかな幾何学模様のタイルに圧倒されます。モスクは1419年に完成していますが、ミナレット(塔)は、19世紀に入ってから建設されたものです。見た目には判断つきませんでしたが、モスクのいくつかの部分は、未完成のままの部分があるのだそうです。特に注目したいのは、ミフラーブとよばれる、メッカの方角を示すものです。
このミフラーブを覆う緑のタイルは必見。周囲の壁にある幾何学模様の青のタイル、ドームのミフラーブとは異なった緑のタイルも圧巻です。このイェシル・モスクと、下記で紹介する霊廟のタイルはイズニックタイルとして、この後オスマン帝国の建築に欠かせないものとなり、世界中を魅了するタイルとなっていきます。
イェシル・トュルベ
緑の霊廟という名のイェシル・テュルベは、イェシル・モスク建設の勅令を出したメフメト1世の霊廟です。兄弟間の争いをおさめ、オスマン帝国を統一させたメフメト1世は、34年間の間に24回戦い、40カ所を負傷したのだそうです。色鮮やかなブルー・グリーンの色に彩られた六角形の霊廟は、一見地味ですが、使用されているタイルの美しさと模様の繊細さに驚かされます。
皇帝が亡くなる40日前にこの霊廟は完成しています。戦いに明け暮れ、ようやく帝国の領土を一つに統一した皇帝の崩御のニュースを世間に隠すため、亡くなってから80日後に、ひっそりと埋葬されたそうです。帝国の統一後、オスマン帝国皇帝として在位した期間はたったの8年ですが、争いをおさめて統一させたことへの評価は、後年高く評価されています。
霊廟は、隣接するイェシル・モスクより高い建物になっています。霊廟がモスクより高いことは、神への冒涜では?とも思えますが、オスマン帝国の屈強さと驚異を内外に示すためそのようにしたようです。
基本情報
住所 | Yeşil Cami,Yeşil Türbe:Yesil Mahallesi Yildirim,Bursa,Turkiye |
営業時間 | 0:00-23:59 |
料金 | ー |
ミュージアムカード | 不可 |
その他情報 | ー |
公式サイト | https://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/bursa/gezilecekyer/yesil-cami https://www.kulturportali.gov.tr/turkiye/bursa/gezilecekyer/yesil-turbe |
アクセス | ブルサ・ウル・モスクから徒歩20分 [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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