涼しく過ごす知恵満載！マルディンの伝統的石造り邸宅

公開日 2022年12月13日 最終更新日 2024年2月19日

概要

山の斜面を利用して建てられているマルディンの建築様式は、クルド人やアラブ人が多く居住する南東アナトリアでも特に特徴的なことで知られ、北部シリアなどに見られる建築様式及びカッパドキア地方で建てられている家々と酷似しています。平な屋根と分厚い石壁、数メートルあるポーチは、40℃を超える酷暑から人と住まいを守ってくれます。特に、西日が入り込まないように設計されているという説明に納得。

古くから建築されてきた家屋の石は、”マルディン石”とよばれる黄みがかった石です。この石材は、近くの鉱山から切り出された黄色い石灰岩なのだそうです。木材や石膏を一切使用されず建てられています。地下や2階がある設計ですが、通常は2階エリアにのみ居住し、居住空間と客を迎え入れるエリアにわかれています。入口をはじめ、さまざまな場所にモチーフが刻まれているのも大きな特徴の一つです。

マルディン独特の建物は、マルディン中心部やミディヤット地区で見ることができます。政府や自治体によって建物は修復されていて、あらゆる場所が絵になる景色。石畳や家々の間にある狭い路地を散策してみれば、中東や北アフリカにいるかのような感覚になります。

基本情報

ギャラリー

マルディンの路地

マルディンの夜景

マルディン旧市街の街並み

マルディン城

マルディン市街

伝統的家屋のポーチ幅は4m／マルディン

石造りの伝統的家屋／マルディン

マルディン旧市街の街並み

※この記事は、登録日（最終更新日）時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット（お店）の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。