
トルコ最大のヴァン湖と4つの島。と2つの伝説とは?
公開日 2025年7月31日 最終更新日 2025年7月31日
概要

ヴァン湖はトルコ最大面積の湖で、琵琶湖の約5倍(3755㎡と670㎡)を誇ります。強アルカリ性の塩水湖で、晴れた日にはトルコブルーの輝きに見えることや、七色に見えることも。

近くで見ると、押し寄せる波も水平線も、まるで海のよう。「塩分があるのでまさに海だよ…飲まないようにね」とは地元の人談。

湖周辺には、鳥、ウサギや亀などの野生動物が生息。アクダマル島では逃げる野ウサギを見かけます。

さらに、強アルカリの炭酸塩湖に生息できる、コイ科の固有種であるヴァン魚(Van Balığı 英語:Pearl Mullet)と呼ばれる魚が捕れ、周辺レストランの名物料理にもなっています。
アルメニア文化とアクダマル島

ヴァン湖といえば、アクダマル島(Ahdamar Adası)と言えるほど、アクダマル島とアルメニア教会は、ヴァン観光の代名詞的存在です。ヴァンは、かつてアルメニア王国の中心地であり、文化と信仰の聖地でした。(アルメニア人の悲しい歴史)。

島の名前「アクダマル」の語源は「Ahdamar(アフダマル)」といわれます。トルコ観光地あるあるですが、名前の由来は、悲恋の伝説にあるとされています。
〈伝説①〉修道士の娘と羊飼いの悲恋物語

修道士の娘タマラ譲が灯りで島へ泳いでくる羊飼いの恋人を導くも、父に妨害され、羊飼いは力尽きて「Ah…Tamara…」と叫びながら湖に沈んでしまいました。羊飼いと修道士の娘の許されぬ恋の物語です。
〈伝説②〉謎の生物、ジャナヴァル?
地元のおじさん曰く、「怪物(ヴァンギョル・ジャナヴァル/Van Gölü Canavarı)が住んでるっていう話もあるけどね」と話しており、ネッシーみたいな怪物がいるかもしれません…。実際、目撃して撮られた写真があるのだとか…。AIによると、こんな感じの怪物らしいです。
4つの島々

ヴァン湖には、4つの島がありますが、唯一、アクダマル島だけが観光地化され容易にアクセスできます。
アクダマル島(Akdamar Adası)

アクダマル島(Akdamar Adası)には、アルメニア正教会(アクダマル聖十字架教会)があり、現在は博物館として公開されています。ヴァン観光の目玉で、春にはアーモンドの花が咲き、鳥、ウサギや亀などの野生動物も生息。

アクダマル島には、ゲヴァシュ(Gevaş)桟橋からフェリー乗船が一般的です。または、フォトスポットとなっているエドレミット(Edremit)マリーナからも市営海上バスが曜日運航しています。
・一時間に1本運航
・乗船時間は約35分
・運賃は片道15リラ
・運航時間は8:00-19:00
・民間の協同組合が運航
※10月から3月の間は、定期運航されず、一部の便が運休となる場合あり。旅行前に最新のスケジュールと状況のご確認を。

・ヴァン市営海上バスによる運航。
【水曜日】
エドレミット桟橋発 午前10時30分と午後2時
アクダマル島発 午後1時と午後4時30分
【土曜日と日曜日】
エドレミット桟橋発 午前10時30分、正午、午後2時
アクダマル島発 午後1時、午後2時30分、午後4時30分
* BELVAN CARD(ヴァン市交通カード)、クレジットカード利用可(MasterCard、Visa)
* エドレミットとアクダマル島間の往復料金は大人180TL
※10月から3月の間は、定期運航されず、一部の便が運休となる場合あり。旅行前に最新のスケジュールと状況のご確認を。
クシュ島(Uğur Adası/Kuş Adası)

小さな無人島で立ち寄りできません。
チャルパナック島(Çarpanak adası )

古いアルメニア教会があるものの、荒廃が進んでいて観光地化されておらず、立ち寄りづらい島です。

チャルパナックブルヌ(Çarpanak Burunu)から出る船に乗船。
アドゥル島(Adır adası/Yaka adası)
ヴァン湖最大の島で、丘や山がない平らになっている様。要現地確認。
ヴァン湖で何する?

アクダマル島の見学と散策、エドレミットで湖畔の散策と記念写真、湖畔のレストランで朝食または魚の網焼き、レンタカーあるなら湖畔の道をドライブ。
が王道です。レンタカーがあると移動がすごく便利です。
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。