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医療の最先端と図書館ペルガモン(ベルガマ)遺跡 | トルコ世界遺産

公開日 2021年10月2日 最終更新日 2023年6月12日

概要

ペルガモン(ベルガマ)遺跡は、エフェストロイとならぶ、エーゲ海の3大古代遺跡とも称される重要な古代遺跡の一つです。2014年にユネスコ世界遺産リストに登録され、毎年100万人の観光客が訪れています。広いペルガモン遺跡は、アッパーとよばれる丘の上と、ローワーとよばれる丘の下にある2つのエリアにわかれていて、最先端の医療を施す医療先進国でもありました。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

アレキサンダー大王の死後となる紀元前283年、フィレタイロスがアレキサンダー大王の残した遺産を使ってペルガモン王国を建国。アラブ人の侵攻をうけて滅ぶまでのおよそ150年間、この国は政治・経済・文化の多方面で栄華を誇ることになります。ここペルガモンは、山の上のアッパー・アクロポリスと、中腹のローワー・アクロポリスにわかれて暮らす豊かな国でした。

アッパー・アクロポリス

頑丈な城壁に守られたアッパーアクロポリスにあったのは、宮殿や神殿や図書館といった施設群です。アッパー・アクロポリスには主に、王の家族や都市の著名人、知識人、聖職者といった、地位のある人が住んでいたとされます。急斜面を利用して建設することに成功した数少ない都市ともいわれています。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡のケーブルカー/イズミル

アッパー・アクロポリスは、ロープウェイまたは車で向かいます。ロープウェイ建設にあたって建設当時、景観を壊すとの理由で反対意見が多数でしたが、結局は、世界中の観光地に倣い建設されました。このロープウェイに乗車しながら、ローワー・アクロポリスの遺跡やダムや、眼下に広がるベルガマの町を眺めることができます。地上からアクロポリスまでは、約3分半で到着です。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡入口へ
ベルガマのケステルダム

ロープウェイを降りたら土産物屋さんを通り、遺跡の入口でチケットを購入します。ゲートを入ってすぐ、遺跡の地図と復元模型があります。アクロポリスからは、背後にあるケステルダムも一望できます。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

アクロポリスのハイライトは、トラヤヌス神殿です。また、当時20万冊ほどの所蔵を持つ世界最大の図書館“ペルガモン図書館”があったのもこのエリアです。エジプトからパピルスが輸入できなくなったため、世界で初めて羊皮紙が使われるようになったことが、世界最大の図書館になった理由の一つとされています。

上の方にあるのがトラヤヌス神殿、その右側にはゼウスとアテナの祭壇がありました。この祭壇は、ペルガモンを発掘していたドイツ人考古学者によってドイツへ持ち出され、ベルリンにあるペルガモン博物館で見ることができます。

劇場/ベルガマ(ペルガモン)遺跡・イズミル

神殿は持ち出せても、劇場までは持ち出せません。1万人収容可能な劇場は、急斜面に造られていて、ベルガマ市内を一望できる見晴らしのよいフォトスポットになっています。当時は最高の音響を誇る劇場で、舞台は木造組み立て式だったため、現存していないそうです。

ローワー・アクロポリス
ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

ローワー・アクロポリスはちょっとマイナーなエリアで、訪れる観光客もまばらです。見どころの多くはアッパーにあるからかもしれません。壁に守られた山の中腹にある町には、ヘレニズム時代最大の体育館ヘラとデメテルの聖地アゴラ住宅や商店など、庶民が利用する施設がありました。アッパー・アクロポリスに住まう人々も、道を降りて、ローワー・アクロポリスにあった商店や市場でお買い物をしていました。アッパーからローワーまで歩くと30分かかるので、車またはタクシー利用がよさそうです。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

ローワー・アクロポリスの見どころの一つは、ヘレニズム時代に建てられたヘラとデメテルの神殿があったエリア(Hera ve Demeter Kutsal Alanları)です。体育館の北側にそれぞれあり、ローマ時代に大理石の柱を追加して完成形となりましたが、今は柱のみが残されています。アッタロス二世時代に建築されたという碑文が残されていて、丸いベンチや彫像の土台、円柱があります。当時は入口にポーチのある荘厳な神殿で、東側には、800人が同時に宗教的な儀式に参加できるエリアもありました。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

ローワー・アクロポリスには、ヘレニズム時代最大のスタジアムと円形競技場(Helenistik Dönemin)もありました。街を守る壁のすぐ近くにはスタジアムと円形競技場があり、その上部には神殿や聖域、噴水や市場や商店街が広がり、中心地には、市民が集まれる集会所があったことがわかっています。まだ発掘が続いているため、今後の発見が楽しみです。

ローワー・アッパー以外
アスクレピオン

ペルガモンの人口が増えるにつれて、土地開発が広がってゆきました。アスクレピオン(Askelepion)もその一つで、いわば健康管理センターのようなものです。アスクレピオンは、最先端の医療を誇っていたペルガモンにはなくてはならない施設でした。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡のアスクレピオン/イズミル

紀元前4世紀に建てられた癒しの複合施設であるアスクレピオンを聖域として、そこへと至る道にVia Tecta(聖なる道)と名付けたのは、ローマ時代のことです。聖なる道はトンネルになっており、1kmほどの舗装された道です。

ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

トンネルを抜けると、並木道となっていて、入口の右側に図書館ホール、左側にはゼウス神殿がありました。本格的な治療が可能で、水の音による治療、睡眠・食事療法、音楽や泥やさまざまな自然な癒しの治療が試みられていました。また、ここには、クレオパトラも入ったとされるペルガモン温泉もありました。アスクレピオンは、ベルガマ市内から4km離れた小高い丘の上にあります。

クズル・アウル
ペルガモン(ベルガマ)遺跡/イズミル

ベルガマ市内から一番近い場所にある遺跡が、このクズル・アウル(バジリカ)(Kızıl Avlu/Bazilika)です。残念ながら今は外壁が残るのみですが、市内にあるため、訪れる人は少なくありません。エジプトの神々であるセラピスとイシス神のためにローマ時代に建てられた神殿は、ビザンチン時代初期に、アナトリア7つの教会の1つとして使用されました。レンガ造りの建物の正面には大きな中庭があったため、赤いホールを表す”クズル・アウル”と呼ばれていました。高い壁で守られた神殿には、西側にある3つのゲートから入ることができたようです。

基本情報
住所Bergama Antik Kenti:Zafer Mahallesi,Cumhuriyet Caddesi,No :10, Bergama,İzmir,Turkiye
営業時間8:30-17:30
※チケット販売は17:00まで。
料金20TL〜
ミュージアムカード
その他情報
公式サイトhttps://izmir.ktb.gov.tr/TR-77442/bergama.html
アクセスイズミルのヒラル駅からイズバンに乗車してAliağa(アリアー)駅へ。下車後、835番の市バスに乗り継ぐ。
※イズミルとベルガマを結ぶ鉄道路線・İzban(イズバン)は、今後開通する予定だが2022年11月現在未開通です。詳しくはイズミル市交通局公式サイトでご確認ください。
[地図]
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※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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