絢爛豪華!ドルマバフチェ宮殿とモスク
公開日 2024年5月9日 最終更新日 2024年5月9日
概要
とにかく豪華絢爛なドルマバフチェ宮殿は、トプカプ宮殿がある対岸のベジクタシュにあります。ベジクタシュは、オスマン帝国時代に海軍提督が艦艇を停泊させていた場所で、かの有名なバルバロス海軍提督の博物館があります。
17世紀以降に埋め立てられて、「ドルマバフチェ」という名前でスルタンの私有庭園となりました。19世紀までこの庭園に建てられた邸宅や建物群は「ベシクタシュ海岸宮殿」と呼ばれるようになります。
オスマン帝国後期の皇帝アブドゥルメジド1世 の治世下で、海岸宮殿は取り壊され、代わりにドルマバフチェ宮殿が建てられました。宮殿の建設には、伝統的なオスマン帝国の宮殿の様式とともに、バロック、ロココ、新古典主義などの西洋の建築形式が取り入れられています。
トルコ建国の父アタテュルクは、1927 年から1938年までの4 年間この宮殿に滞在して執政。1938年11月10日の9:05分に執務室で倒れ、医療従事者らが手を尽くしたものの他界。当時のままになっている71号室の部屋と、治療に使われた薬品などがキャビネットに展示されています。宮殿はその後、1984 年に一般公開されました。
宮殿には、”本館”と言える建物のほか、モスク、ハレム、時計塔、皇太子の邸宅などがあり、285の部屋、44のホール、68のトイレ、6つのバスルームがある広大な宮殿です。
”本館”となる建物は、2階建てで、地下階と噴水階があります。男性の高官らが男性客を迎え入れるセラームルクと呼ばれる応接間などから構成される行政エリアと、ハレムを含む私生活エリアがあり、その間には、祝典などが開催されたホールがあります。
クリスタルで装飾された手すり、124平方メートルもあるヘレケの絨毯、ナポレオンから贈られたピアノ、ロシア皇帝から贈られた銀色の熊の毛皮、アタテュルクの部屋などがあります。玉座が置かれた”玉座ホール”にあるのは、ヴィクトリア女王から贈られた750 個の電球をあしらえた4 トンのバカラのシャンデリアです。
部屋と部屋をつなぐ回廊も天井もまばゆいばかり。 ハレムには、セレモニーに使われていたブルーホール、女性たちが使用したピンクホール、アタチュルクが暮らした部屋、ヴァリデ・スルタンの部屋などがあります。アタテュルクの部屋では、亡くなった時間を示す9:05のままの時計に注目です。
宮殿には他に、時計博物館、ガラス・キヨスク、絵画博物館、庭園、図書館、モスクなどがあります。全部くまなく見て回ると、午前中いっぱいかかります。
宮殿内は一方通行で、混んでると押し出されるようにして見終わります💦。あまりの豪華さに、どれも似たような部屋に見えがち…。音声ガイドまたはガイドさんと一緒だととても充実した見学になります!
GetYourGuideなどで英語ガイド付きツアーを申し込めます。個別にガイドさんをレンタルすると、音声ガイドではなく、日本語ガイドさんにドルマバフチェ宮殿を案内してもらえます。
基本情報
住所 | Vişnezade, Dolmabahçe Cd., Beşiktaş,İstanbul,Turkiye |
営業時間 | 9:00-16:00 ※月曜定休 |
料金 | 1500TL ※ハレム含む全入場の場合の外国人価格 ※音声ガイドあり。身分証明書提示必要 |
ミュージアムカード | 可 ※Muzekartでは一部のみ可 |
その他情報 | ・公式サイトでチケット事前手配可能。日時指定はありません。優先入場について |
公式サイト | https://www.millisaraylar.gov.tr/Lokasyon/3/Dolmabahce-Sarayi |
アクセス | トラムT1カバタシュ下車、徒歩。又は、カバタシュ桟橋下船、徒歩。 [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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