青タイルと赤絨毯!スルタンアフメット・モスク(ブルーモスク) | イスタンブール世界遺産
公開日 2021年10月21日 最終更新日 2023年10月8日
概要
イスタンブールの旧市街スルタンアフメット地区にあるスルタンアフメット・モスクは、トルコブルーのタイルで彩られていることから、ブルーモスクともよばれます。モスク内部はまさに「ブルーモスク」とよぶに相応しく、ブルー、グリーン、ホワイトなどのイズニックタイルで装飾されています。ビザンチンとイスラムの粋を集めた最高傑作と称されていて、雑誌などで取り上げられることも多いため、私たち日本人からみれば、トルコで一番有名なモスクと言えるかもしれません。
スルタンアフメット・モスクは、オスマン帝国第十四代皇帝・アフメット1世がペルシャとの戦いに大敗を喫したことを機に、建築士ミマール・シナンの弟子にあたる建築家メフメド・アーに命じて建設させたものです。1609年から8年もの歳月をかけて、ミマール・シナンから引き継いだ技術にビザンチンの技術をあわせ建設した、オスマン帝国建築の集大成ともいえるモスクです。中央の大ドームは、高さ43メートル、直径は23.5メートル。大ドームの周りには8つの小ドームがあります。6本のミナレット(塔)が特徴的ですが、建設当初はメッカの大モスクと同じ6本であったため批判が集中しました。
カリフ(イスラム教の最高権威者)を兼ねていた当時のオスマン帝国皇帝は、大モスクに7本目の新しいミナレットを建設させ、なんとか批判はおさまったとされます。モスクの内部は、200色以上の彩りがあるステンドガラスが神秘的な空間を演出しています。これらのステンドガラスは、建設当初はベネチアから献上されたものでした。
さらに目を引くのは23,000枚のイズニックタイルです。花や果物、糸杉、チューリップなどのタイルは、トルコの伝統色である黄、赤、青で色付けされています。特に、トルコ国花であるチューリップは50種類以上のパターンがあるとされます。時代とともにイズニックタイルの値段が上昇したため、タイルの出来はさまざまだといいますが、見た目では判断ができないほど素晴らしいものです。また、建築当初のシャンデリアには、蜘蛛が寄り付かないように、ダチョウの卵が使われていました。足元の真っ赤なチューリップ柄の絨毯は、信者からの寄付なのだそうです。
オスマン帝国のモスクは、学校、病院、霊廟などが敷地内に建てられる複合施設です。ブルーモスクも例外ではなく、以前はさらに広大な敷地に多数の建物がありましたが、そのうちのいくつかは現存していません。霊廟には、27歳の若さで亡くなったアフメット1世の霊廟があります。
基本情報
住所 | Sultan Ahmet Camii:Sultanahmet Mah At Meydani Cad No: 7, İstanbul,Turkiye |
営業時間 | 0:00-23:59 |
料金 | 無料 |
その他情報 | ・入場および退場時間があらかじめ定められています。一日3回のみで、金曜日は午後からのみ入場可能です。詳しくは公式サイトにてご確認ください。 ・祈っている方を写真撮影しない、入口横でスカーフを着用する、といったマナーを守る必要があります。 |
公式サイト | http://www.sultanahmetcamii.org/ |
アクセス | トラムヴァイのスルタンアフメット駅から徒歩5分。 [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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