スレイマン皇帝とヒュッレムが眠るモスク“スレイマニエ・モスク”
公開日 2022年7月24日 最終更新日 2024年10月18日
概要
第10代皇帝スレイマン一世は、オスマン帝国の歴史の中で最も繁栄した時代を築いた人物です。オスマン帝国は1〜10代までに賢帝が多いとされ、その最後を飾る大皇帝は壮麗王ともよばれます。スレイマン一世が宮廷お抱えの建築士ミマール・シナンに造らせたモスクです。1985年に『イスタンブール歴史地域』としてユネスコ世界遺産リストに登録されました。
モスクは、金角湾、マルマラ、トプカプ宮殿、ボスポラス海峡を見下ろせる、城壁内にある最も高い丘の上に建てられました。イスタンブールを征服したメフメト2世から4人目の皇帝にあたるため、4つのミナレットがあります。高さ53 m、直径27.5mの大ドームは、アヤソフィアと構造が似ています。
モスクは複合施設となっていて、神学校、救貧院、ハマム、病院、図書館などで構成され、その規模は征服者メフメト二世が眠るファティ・ジャーミィに次ぐ規模で建てられました。しかし、他のモスク同様、時代とともにそれらのいくつかは失われてしまいます。
スレイマン皇帝と愛妻ヒュッレムが眠る霊廟の天井には、星をイメージさせるダイヤモンドが散りばめられています。見逃してはいけない霊廟がまだあります。二人の愛娘であるミフリマーフの霊廟と、彼女を愛し、宮廷お抱えの建築士であったミマール・シナンの霊廟です。
スレイマン皇帝とその家族の霊廟はなんだか少し複雑です。例えば、ミフリマーフのモスクはイスタンブール市内に2つもありますが、スレイマニエに埋葬されました。ミフリマーフに密かに恋をしていたというシナンの霊廟は、隅の方にひっそりとあります。
また、ミフリマーフの夫であるリュステム・パシャの霊廟は、エミノニュにあるリュステムパシャ・モスクではなく、スレイマンとヒュッレムの第一子メフメトのモスク(シェフザーデ・モスク)にあります。建設されてから、100回以上の地震が起きているそうですが、一つのヒビも入っていないのだとか。当時の建築技術の素晴らしさを感じます。
基本情報
住所 | Süleymaniye Camii:Mah, Prof. Sıddık Sami Onar Cd. No:1,Fatih,İstanbul,Turkiye |
営業時間 | 8:00-21:00 |
料金 | 無料 |
その他情報 | ー |
公式サイト | http://www.suleymaniyecamii.org/ |
アクセス | スルタンアフメット広場から徒歩約30分 [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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