トルコ建国の父ここに眠る…アタテュルク廟 | アンカラ

公開日 2021年9月24日 最終更新日 2023年6月12日

概要

第一次世界大戦終盤、トルコを分割統治するため、オスマン帝国の首都イスタンブールで、欧州各国首脳による話し合いが設けられようとしていました。オスマン帝国という、かつて世界有数の強大さを誇った国がまさに消滅しようとしていたのです。

ムスタファ・ケマル・アタテュルク

しかしトルコの人々は決して諦めませんでした。独立戦争を仕掛け、欧州各国の強大な国々に勝利し、見事独立を果たすこととなります。最高司令官としてこの国を勝利に導いたのが建国の父:ムスタファ・ケマル・アタテュルクです。アタテュルクは今もなお、トルコの人々に尊敬されていて、あちらこちらでその名前や肖像画などを見ることができます。

アタテュルク廟/アンカラ

亡くなる前年から肝硬変と診断されていましたが、治療の甲斐なく、1938年11月10日朝9時5分に、ドルマバフチェ宮殿で亡くなっています。アタテュルクの遺体は、国葬を経て、アンカラの霊廟へと埋葬されました。霊廟は、日本でいう御陵のように小高い丘の上にあり、木々に覆われています。その建物はまるでギリシャの神殿のようにも思えます。現在でも霊廟は、トルコ人のみならず、世界中から多くの観光客が訪れる、スポットになっています。

アタテュルク廟/アンカラ

アタテュルク廟に隣接する建物には、アタテュルクが生前愛用していた車や遺品、資料などが展示されている博物館も併設されています。

アタテュルクの愛車/アタテュルク廟・アンカラ

駐車場を出て、長い通路を歩くと、左側に見えてくるのがアタテュルク廟で、ムスタファ・ケマルアタテュルクはここに眠ります。

アタテュルク廟/アンカラ

右側はすべて博物館になっています。愛用品や遺品のほかにも、執務中の様子の復元や、アタテュルクに関する本や資料などがおさめられた図書館になっています。すべて無料で見学可能です。

アタテュルク廟/アンカラ

また、衛兵の交代も見どころの一つです。衛兵は、トルコ軍の各部隊の中から優秀な兵士だけを集めて結成されているそうです。観光客の中には、彼らに話しかけてみたり、触れてみたりしながら撮影をしたりする方もいるようですが、あまりに見苦しいと注意されたりするのでご注意ください。2時間おきに交代するそうですが、正式な時間は公開されていません。訪れた時に交代式を見ることができたらラッキーですね。

基本情報
住所Anitkabir:Yücetepe, Akdeniz Cd. No:31,Çankaya,Ankara,Turkiye
営業時間09:00-16:00
※季節により異なるため、詳細は公式サイトを参照ください。
料金無料
その他情報
公式サイトhttps://www.anitkabir.com.tr/
アクセスアンカライのタンドーアン駅(Tandoğan istasyon)下車、徒歩5-6分。
[地図]
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※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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