ピデとラフマージュン

公開日 2023年2月12日 最終更新日 2023年5月18日

概要

ピデは生地に具材をトッピングして石窯で焼き上げる”トルコのピザ”、ラフマージュンは”スパイシーなひき肉のクリスピーピザ”です。どちらもトルコでは、ランチやディナーに食べられ、どちらも伝統的な料理ながら、ファストフード的な存在です。

ピデ
ピデ
ピデと石窯

ピデは一般的には船のような形をしているもので、ラフマージュンよりも厚めの生地で作られます。上に具材をトッピングした”イチリ・ピデ/İçli Pide”が主流ですが、具材をトッピングして生地で包む”カパル・ピデ/Kapalı Pide”があり、カパルピデは黒海地方の名物ピデです。トッピングされるのは、チーズ、ひき肉、サラミ、トマト、ほうれん草、パプリカ、きのこ、卵、バターなどの具材と、にんにく、ハーブやスパイスです。ほとんどのお店には石窯があるので、職人さんが一つ一つ焼き上げる極上品。ジューシーで少しスパイシーなピザは絶品です。他の料理もそうですが、ピデもまた、地域ごとに名物ピデがあって、特に、黒海地方のトラブゾン、サムスンなどは有名です。

ラフマージュン
ラフマージュン
ラフマージュンと石窯

ラフマージュンは、アルメニアやレバノン、シリアなどの地域一帯で食べられている料理で、トルコでも定番中の定番のメニューです。薄く伸ばした生地の上に、スパイシーな味付けのひき肉とトマトペースト、にんにくをのせて、オーブンで焼きあげます。一般的には、レモン、パセリ、玉ねぎなどの生野菜がお皿に添えられています。地域やお店によっては、パプリカやナスが添えられていることも。お好みでレモンをしぼり、野菜をのせてくるっとまいていただきます。薄いですが、サイズは直径15cmほどあるため、女性なら食べられないことがあります。ガジアンテップのラフマージュンは絶品とされます。

アイランとラフマージュン

ピデやラフマージュンにあうドリンクは、炭酸飲料です。トルコ人たちにならってアイラン(ヨーグルトドリンク)もおすすめですが、チーズ、バター、スパイシーなお肉が、日本人には少しハードなので、炭酸飲料をおすすめします。どちらも日本人にもぴったりハマる味なので、トルコを旅したらぜひ一度はご賞味ください。ちなみに、断食中に食べられる丸い食事パンは、”ピデ・エキメイ”とよばれ、また別のものです。

一覧

ピデ
クルミと蜂蜜と胡麻のデニズリ名物/タヴァス・ピデ
クシュバシュル・ピデ
クイマル・ピデ
カシャルル・ピデ
ほうれん草のピデ/ウスパナクル・ピデ
ひき肉と卵のピデ/クイマル・ユムルタ・ピデ
お肉と卵のピデ/カヴルマル・ユムルタ・ピデ
ひき肉を包んだピデ/クイマル・カパル・ピデ
ラフマージュン
カリッと生地/チュトゥル・ラフマージュン
チーズとろり/カシャルル・ラフマージュン
ミニタイプ/フンドゥク・ラフマージュン
ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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