マルマリスにある「海を歩ける道」クズクム・ビーチ

公開日 2023年1月30日 最終更新日 2024年4月1日

概要
クズクム・ビーチ/マルマリス・ムーラ

エーゲ海NO.1のリゾート都市ムーラを代表するリゾート地マルマリスには、海の上を歩けるビーチがあります。

クズクム・ビーチ/マルマリス・ムーラ

深いブルーの海と岩山が素晴らしい景観のオルハニエ地区には、別名”砂の舌”とよばれるクズクム・ビーチがあります。昼夜の温度差、風化、凍結、浸食によって崩壊し、洪水によって砂利や砂として海に運ばれた砂州です。砂州は、陸地からおよそ500〜600mほど伸び、20〜50mの深さに砂や石がたまっています。夏になるとおよそ数千人という観光客がこの砂州を歩きますが、まるで海の上を歩いているかのように見える光景に驚かされます。

クズクム・ビーチ/マルマリス・ムーラ

クズクムとは、”娘の砂”という意味を持ちます。そこには複数の伝説が残されていて、いずれも少女の命が失われる物語です。代表的なものの一つをご紹介します。

かつて、この地の王女が漁師の少年に恋をします。王女が砂浜でランプを掲げると少年が舟で浜辺に迎えに来て砂浜で密会を重ねていました。とある日、王がそれを知り、兵士に後をつけさせ、浜辺で王女を拘束します。少年をおびき寄せるため、兵士がランプを掲げて少年をおびき寄せます。少年は罠に気が付かず浜辺に近づき、放たれる矢から恋人を救おうと王女が兵士の手から逃れて海へ入り、彼の元へたどり着きますが、不思議なことに海に砂の道ができ、彼女は海を歩き彼の元へたどりつきます。気がついた兵士が放った矢は王女を射とめ、血で海が赤く染まりました。二人の姿はそのまま見えなくなった。

文化観光省サイトより

クズクムが赤いのは、王女の血のため、というトルコ人らしい(?)情緒あふれる物語です。

クズクム・ビーチ/マルマリス・ムーラ

少女の像は、砂州の先端に設置されていましたが、今は根本に移動されています。マルマリスを代表する観光地でもありますが、近年になって、観光客の急増、観光施設の建設、船の侵入により砂州が崩れ始めているということが懸念されています。今後砂州を歩けなくなる、ということが予想されます。何よりも景観の保護が第一かもしれません。

基本情報
住所kızkumu plajı:Orhaniye, Marmaris Boz burun Yolu,Marmaris,Muğla,Turkiye
営業時間
料金無料
その他情報
公式サイトhttps://mugla.ktb.gov.tr/TR-270738/orhaniye–kizkumu.html
アクセスマルマリス中心部から、オルハニエ村(Orhaniye Köyü)行きミニバスに乗車
[地図]
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※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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