イスタンブールの3つの”市バス” | メトロバスと路線バス
公開日 2022年6月3日 最終更新日 2023年6月20日
概要
イスタンブールの「市バス」はおおよそ3つあり、一つは市営バス、もう一つは民営バス、最後にメトロバスです。
1927年に最初の運行を開始した路線バスは、IETT(イスタンブール交通局)が運行。黄色の車体(古いタイプは緑色)が目印です。また、水色の車体は、民間の個人または法人が所有するバス会社で、イスタンブール市が定めたルールに則って運行している民営バスです。どちらにも大きな差はなく、イスタンブールカードが使えます。
また、人口1,000万人を超過する大都市イスタンブールでは、朝晩通勤時間帯の渋滞と混雑は相当なもので、この渋滞問題を緩和するため、バス専用道路を走るメトロバスが2007年に運行を開始しました。いわゆるBRTで、黄色またはシルバーの車体が目印です。アジアサイドとヨーロッパサイドをつなぐ路線が複数ありますが、観光地は通りません。
路線
イスタンブール市内のバス路線図は多岐にわたります。路線と時刻表は、路線検索サイトにて検索するか、または、Mobiettアプリをダウンロードして利用します。
メトロバスは、アジアサイドのカドゥキョイから7月15日殉教者橋(ボスポラス海峡大橋)を通ってヨーロッパサイドへ渡り、金角湾橋を通ってブユックチェクメジェ地区まで行きます。新市街のイスティクラル通りや、旧市街のファティ、スルタンアフメットなどの観光地は通らず、あくまで市民向けの足となっています。参考までに、2023年6月現在のメトロバス路線図を掲載いたします。
運賃料金
イスタンブールカードを利用して乗車する場合は、7.67TLです。メトロバスに乗車する場合は下表のとおりです。運賃料金は改定されるため、最新の情報はIETT公式サイトにてご確認ください。
停留所の数 | 運賃料金 |
---|---|
1 | 7.09TL |
2 | 8.48TL |
3 | 9.90TL |
4-9 | 11.31TL |
10-15 | 12.43TL |
16-21 | 13.00TL |
22-27 | 13.43TL |
28-33 | 13.72TL |
34-43~ | 14.69TL |
乗車時の注意
朝晩のラッシュ時はとても混雑します。混雑する車内から下車するのが難しい場合は、「イネジェッキ ヴァル(おります)!」と叫ぶと止まってくれます。
IETTが運行している路線
イスタンブールの公共交通機関のうち、地下鉄、トラムヴァイ、フニキュレル、ケーブルカーはメトロイスタンブール社が運行し、バス、ノスタルジックトラム、テュネルはIETTが運行しています。どちらの会社でもイスタンブールカードが利用できます。
サビハ・ギョクチェン国際空港乗り入れ
アジア側にあるサビハ・ギョクチェン国際空港へは、カドゥキョイから路線バスが運行しています。停留所が少ないEkspres(エクスプレス)と、通常の路線バスがあって、エクスプレスはE-11路線、E-10路線は各停で料金は同一です。おおよそ20分間隔で出発していて、所要時間は約90分、料金は10TLほど(値上げしょっちゅう)です。渋滞を考慮して早めに移動することをおすすめします。
基本情報
運行時間 | 毎日0:00-23:59 |
クレジットカード | 可 |
公式サイト | https://iett.istanbul/ |
その他情報 | ・一部のバスではUSB充電ポートの利用ができます。 ・イスタンブールカードは大きな駅や停留所の改札口付近にある販売機から購入可。 ・マスターカードコンタクトレス等のクレジットカードまたはデビットカードの非接触決済は未対応ですが、モバイルアプリを使ったチャージには対応しています。 |
ギャラリー
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