トルコのレストランと大衆食堂「ロカンタ」居酒屋「メイハーネ」とは?
公開日 2022年7月8日 最終更新日 2023年10月3日
概要
サービスや提供スタイルやお値段などで区分される、トルコのお食事処。食堂はロカンタ(Lokanta)、居酒屋はメイハーネ(Meyhane)、レストランはレストラン(Restoran)とよばれます。
そのほか、大衆にこよなく愛される料理については、専門店もあります。例えば、トルコの餃子”マントゥ”、トルコのピザ”ピデ”やひき肉ピザ”ラフマジュン”、トルコのハンバーグ”キョフテ”などがあり、”ジ・チ・ジュ・チュ””ウスタ””エヴィ”といった名前がついてれば、専門店です。
レストラン
トルコのレストランは、素材、サービス品質、料理人の腕がともに高く、そのためお値段も高めです。質の高いランチやディナーをいただけるレストランは、滞在中に一度は訪れておきたいものです。着席してメニューから注文し、支払いも席で行います。地方の一部のレストランを除き、料理代とサービス料はカード払いができます。
サービスが気に入った場合は、チップを現金で置いておくと喜ばれます。一部のレストランでは、焼く前のケバブを見せてくれたり、魚を実際に見て選ばせてくれたりすることがあります。
メイハーネ
メイハーネは居酒屋とは言われながらも料理に一切の手抜きはなく、トルコのビールや蒸留酒ラクも楽しみたい場合に最適です。イスタンブールやエーゲ海・地中海などのリゾート地域に多くあります。しかし実際は、店名に「メイハーネ」とついていないことや、お酒の提供をしているレストランは多くあるため、見分けはつきません。トルコでお酒の提供をするかどうかは、オーナーの判断に任されています。お酒を楽しみたい場合、入店前に店頭のメニューで確認するか、または店員に確認をします。
ロカンタ
ロカンタは、店頭(または店の奥のことも)に並ぶ料理の中から選び注文するスタイルで、言語がわからない旅行者の強い味方です。大衆に好まれる味とレパートリーで、お値段も安いため、地元の人から旅行者まで、よく利用されます。食堂であるため、長居できる雰囲気はなく、お酒の提供もされていません。気をつけたいこととしては、あまり安いロカンタだと、バターではなくマーガリンを使い、油も質がよくないものを使用していることがあるところです。
トルコ料理は大変美味しいですが、バターやマーガリン、オイルを多めに使います。オイルは食べ慣れないひまわりオイルのことも。さらに、ヨーグルト、チーズといった乳糖も多め。お腹が弱い方や食べ慣れない方は、胃腸炎に注意しましょう。
パンは食べ放題
トルコで食事をする際、バゲットは無料です。朝ごはんにはもちろん、昼も夜もバゲットは必ずつき、御替わり自由です。
ロカンタでの注文の仕方
ロカンタによって、入口付近に料理のケースが並んでいる場合と、ケースは奥にあって先に席に通されるケースがあります。前者の場合、観光客向けであることが多く、ケースに並ぶ料理を指差しで注文し、その場でお会計をすることがほとんどです。後者の場合、地元の人向けのことが多く、こちらのほうが一般的です。着席後に何を食べたいのか、ウェイターに口頭で伝えますが、慣れない旅行者には少しハードルが高く、先に「料理を見ることができますか」と尋ねることをおすすめします。必ず喜んで連れて行ってくれます。いずれも、お値段の表記はありませんが、どれも安いお値段で食べることができるため、値段の確認をすることは滅多にありません。
ロカンタに並ぶ料理はどれもこれも美味しそうで、何にするか迷いがちです。その場合、半皿ずつ注文することをおすすめします。注文する際、「ヤルム、リュトフェン」と伝えるだけ。スープもキョフテもサラダも、ほとんどが半分の量に対応できます。量を食べられない女性にもおすすめで、ケバブとスープとサラダを頼みたいとき、半分にしてちょうどいい量です。言葉と同時に、左手のひらを右手で半分にするジェスチャーも加えられたら、トルコ人たちに喜ばれます。
ギャラリー
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。