トルコの国民食餃子 | マントゥ

公開日 2021年11月20日 最終更新日 2023年6月12日

概要

日本でもみんなが大好きな餃子は、シルクロードを通って中国からトルコにも広がり、トルコ語で”マントゥ(Mantı)”とよばれています。トルコでもやはり国民食で、おふくろの味という点では、日本と変わりません。日本では豚肉を使うのが一般的ですが、イスラム教のトルコでは、牛ひき肉をメインに使いますガーリックのきいたヨーグルトソースをたっぷりかけて食べるマントゥは、爽やかな風味で、地域ごとにバリエーションも豊富です。

マントゥ

マントゥは、お店で食べる味もおいしいけれど、やっぱりアンネ(お母さん)が作ったマントゥがおいしいようです。具材はシンプルに、牛ひき肉と玉ねぎを使って、味付けは、塩コショウとパプリカパウダーで。茹でたてのマントゥは、にんにくたっぷりのヨーグルトとトマトソースでいただきます。水餃子やモモなどの味を思い浮かべて食べると、最初だいぶ違和感があって、好きかどうかは好みがわかれるようです。このマントゥに慣れたら、にんにくの香りとヨーグルトのまろやかな酸味とマントゥの歯ごたえが病みつきになるかもしれません。

マントゥ

マントゥは、あらゆるレストランで食べることができ、マントゥ専門店もあります。トルコ語で、Mantı Evi(マントゥエヴィ:餃子ハウス)や、 Mantıcı(マントゥジュ:マントゥ屋)と店名に記載されます。肉類となるため、日本へ持ち帰ることはできませんが、ミグロスなどのスーパーでも、整形済みのマントゥが販売されています。

シンプルなひき肉のマントゥの作り方
マントゥの作り方
マントゥの作り方

マントゥを作る時は、皮から作るのが基本のトルコ。いわゆるチルドや冷凍のマントゥもスーパーには並んでいるのですが、やっぱり手作りは格段に味が違います。小麦粉、水、塩、卵を、こねて、ねかせて、そして包む。包み方は、お店や地域や家庭によって、バリエーション豊かです。ラザニアみたいに重ねてみたり、親指大のミニチュアだったり、ネパールのモモのように大きなものもあったりします。

マントゥ

包んだら、ゆでる・焼く(トルコは多めの油で揚げ焼き)という工程へ。そして、仕上げに2種類のソースを準備します。ヨーグルトににんにくを混ぜたものと、トマトペースト入りのたっぷりバター。これらをマントゥにかけ、ミント、スマック、こしょうをかけてできあがりです。アフィートオルスン(召し上がれ)!

マントゥの種類

トルコ人が愛するマントゥはバリエーションが豊富です。さらに、地域によって独特の食べ方、形、料理法があります。すべてはご紹介しきれませんが、特にメジャーなものをピックアップしました。

ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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