考古学的に重要な遺跡チャタル・ヒュユク | トルコ世界遺産
公開日 2021年9月25日 最終更新日 2023年6月12日
概要
チャタル・ヒュユク遺跡は、アナトリア半島に位置するコンヤ市から、南東へおよそ40kmほどの場所にあります。2012年にユネスコ世界遺産リストに登録されました。世界中の研究者から注目を集めたこの遺跡では、今も各国の有名大学がズラリと名を並べ、発掘が続けられる重要な遺跡です。その理由は、紀元前8000~9000年ごろのものとされるチャタル・ヒュユク遺跡は、歴史年表において、旧石器時代と新石器時代を特定する貴重な遺跡だからです。
広大な範囲に3つの塚と18もの層が確認されていて、長い間この地が繁栄した集落であったことを物語っています。この集落には最大で8000人ほどの人々が住んでいたことがわかっていて、当時としては大都市だったようです。同時代、メソポタミア以外にもこのような大きな都市があったということも、大きな発見の一つとされます。チャタル・ヒュユク遺跡は、居住区としてアナトリア最古の遺跡とされ、旧石器時代~新石器時代の生活や文化等を解明するのにとても大切な遺跡です。
神殿と地母神像
アンカラにあるアナトリア文明博物館で、チャタル・ヒュユク遺跡にある神殿の復元を見ることができます。神殿と聞くと荘厳な建築物を想像しますが、古代の神殿はよりシャーマニックで、神秘的な雰囲気です。さらに、チャタル・ヒュユク遺跡の出土品の中で特に注目を集めたのが、地母神像です。
地母神像は、部族長から部族長へと受け継がれ続けてきたもので、当時の信仰は女神信仰であったことを教えてくれています。ここまでふくよかなのは、豊かさと幸せの象徴としてふさわしいからとされています。
基本情報
住所 | Çatalhöyük Örenyeri:Küçükköy Mahallesi,Konya,Turkiye |
営業時間 | 9:00-17:00 ※チケット販売は17:00まで。 |
料金 | 無料 ※一部閉鎖セクションあり。 |
ミュージアムカード | 可 |
その他情報 | ー |
公式サイト | https://www.kulturportali.gov.tr/portal/catalhoyukneolitikkenti |
アクセス | ミニバス・ドルムシュで、コンヤからチュムラ地区へ行き、さらに乗り換えて15分。 [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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