ロマンチックなローズとラベンダー畑 | 湖水地方ウスパルタ
公開日 2020年6月15日 最終更新日 2023年6月12日
概要
トルコのバラの生産量が最も多いのは、湖水地方にあるウスパルタ市です。トルコで最も多いだけでなく、実は世界一の生産量を誇ります。”トルコのお花畑”をスローガンに掲げるウスパルタには、古くからバラが咲いていたそうです。1888年にはじめて、ブルガリアからトルコへと持ち込まれた、ダマスクローズが仲間入り。ウスパルタで盛んになったのは、岩山や湖が多かった地形であること、花の生産に力を入れ始めたことがきっかけのようです。バラ以外にも、ラベンダーやユリのお花畑があります。
ウスパルタのお花畑を目的とするなら、訪れるべき季節は、6月~7月にかけてがベスト。バラは6月、ラベンダーは7月に旅するのがおすすめです。
交通の便がイマイチなので、レンタカーか、ツアー参加が便利。最盛期には、実際に花摘みを体験できるツアーも催行され、アジアからの観光客にとても人気があるそうです。
お花畑の種類と場所
バラ
バラの産地ウスパルタは、ショップ、看板、お土産など、あらゆる場所が一年中バラ色。バラ園(ギュル・バフチェリ/Gül bahçeleri)や、ローズオイルを精製する精油工場は、あちらこちらに点在しています。24種類あるといわれるバラは、5月~6月にかけて開花し、最盛期は6月ごろ。南から北へ咲いていく“ローズ前線”にのってやってきます。
特に、ウスパルタ中心部の北にあるギュネイケント地区では、毎年6月にローズ・フェスティバルを開催。ローズティー、バラジャム、ドライローズなど、バラ尽くしとなるお祭りはぜひ参加したいものです。
ウスパルタのローズの生産・販売はそのほとんどを、Gülbirlik(ギュルブリリッキ)社が担っています。最近になって日本にも上陸したローゼンスはこの会社の製品で、トルコのセレブが愛用するナチュラルコスメとして知られています。品質を求めるなら、この会社の製品がおすすめです。ウスパルタ市内で購入するバラ製品の中には、ケミカルなものが多くあるため、気にされる方は、購入のさいにはご注意ください。
見られる場所 | Güneykent Beldesi(ギュネイケント町) Yakaören köy(ヤカオレン村) Gönen İlçesi(ギョネン地区) İleydağı köy(イレイダーウ村) Senir/Kılıç küy(セニル/クルチ村) Sorkunçak köy(ソルクンチャック村) |
見頃 | 最盛期は6月ごろ。 |
ラベンダー
バラの季節が終わると同時に始まるのは、ラベンダーです。毎年初夏になると、あちらこちらが紫色に染まります。ラベンダー畑で特に有名なのが、クユジャク/Kuyucak地区周辺です。国内外から多くの観光客が押し寄せて賑わいを見せ、メディアにも頻繁にとりあげられています。
手作りのラベンダーオイルの他、農家の軒先で販売されているサシェなどは大変長持ちするため、いくつか買ってお土産にするのがおすすめです。
見られる場所 | ケチボルル区/KeçiborluのクユジャクKuyucak/クユチャック地区周辺。 特に、下記村が有名。 Kuşcular köy(クシュジュラル村) Çukurören köy(チュクリョレン村) |
見頃 | 6月~7月末ごろまで。 ※最盛期は7月末。8月から刈り取りはじめ |
ユリ
バラ、ラベンダーに続く、第三のお花畑として観光客誘致に力を入れている品種が、ユリ(Zambak/ザンバク)です。開花時期はローズと重複する5月頃。今は観光客の目を楽しませる目的のユリも、将来的には精油がとれるまでになるかもしれない、と地元では期待大です。
見られる場所 | ケチボルル区/KeçiborluのクユジャクKuyucak/クユチャック地区周辺。 |
見頃 | 5月初旬~中旬にかけて、一週間程度。 |
ギャラリー
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。