
イスタンブールにあるユスキュダル・ミフリマーフ・スルタン・モスク
公開日 2022年11月30日 最終更新日 2024年10月18日
概要
ミフリマーフ(ミフリマーフフ)は、オスマン帝国第10代皇帝スレイマンと皇后ヒュッレムの間に生まれた唯一の皇女で、スレイマン皇帝はミフリマーフを大変可愛がったとされています。また、「ミマール・シナンが密かに恋心を寄せていた」という噂もありますが、30歳以上の年の差があった二人ですから、真実は不明です。

そのミマール・シナンがミフリマーフのためにの建てたモスクはイスタンブールに2つあって、それらは対をなす設計にされています。それらは、ヨーロッパ側のエディルネカプと、アジア側のユスキュダルにあって、どちらも、皇女らしいとても可愛らしいモスクです。

イスタンブールのアジア側、ユスキュダルにあるミフリマーフ・スルタン・モスクは、ユスキュダル桟橋のすぐ近くにあり、ユスキュダルエリアのシンボル的存在。エディルネカプのモスクよりも小さめですが、中は驚くほど美しく、アーチを彩る鮮やかな緑色が印象的です。先に建築されたこのモスクは、取り込まれる光が少ない設計で、ミフリマーフはシナンに不満をもらしたとされます。
2つのモスクに隠された秘密

ミフリマーフとは、ペルシャ語で”太陽と月”を意味します。4月と5月の年に数日、一方のモスクの後ろに太陽が沈み、もう一方のモスクから月が昇る設計になっているとされています。これはミマール・シナンのミフリマーフへの愛ではないか、とジェンギズ・オズデミル監督の映画『建築と愛(Mimari ve Aşk)』で取り上げられ、話題となりました。ミフリマーフが17歳のとき、結婚相手の候補はリュステム・パシャとミマール・シナンでした。

彼女はリュステムと結婚しましたが、当時50歳だったシナンと17歳のミフリマーフの恋はあったのか。歴史的文書の中には何も残されておらず、確たる証拠はないものの、映画は巷に大きな反響をもたらしました。
基本情報
住所 | Üsküdar Mihrimah Sultan Camii:Mimar Sinan,Üsküdar,İstanbul,Turkiye |
営業時間 | 0:00-23:59 |
その他情報 | ー |
公式サイト | https://www.uskudar.bel.tr/tr/main/pages/mihrimah-sultan-camii/39 |
アクセス | ユスキュダル桟橋またはマルマライのユスキュダル駅から徒歩すぐ [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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