トルコ旅行で人気の観光スポット6選
公開日 2023年4月2日 最終更新日 2023年6月9日
概要
ターキッシュエアラインズは安くて安全であることから、トルコを経由してヨーロッパ旅行をする方は多く、フライトはいつも満席状態のようです。アジアとヨーロッパにまたがる唯一の都市、奇岩ならぶ異世界や謎の地下都市、真っ白な石灰棚と、本当に魅力あふれるトルコを、初めての海外旅行先として選ぶ方も多いのでは、と予想します。トルコを初めて旅行する方や、トルコについてお調べされている方に向けて、あらためて、絶対に訪れておきたい3都市と遺跡をご紹介します。
1.イスタンブール
お馴染みの、トルコ最大の都市イスタンブールは、アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがる、世界で唯一の都市です。東ローマ帝国時代からオスマン帝国終焉に至るまでの間、約500年にわたり首都であり続けました。トルコ共和国建国後、首都機能はアンカラに譲ったものの、トルコ最大の都市で、世界有の観光地であることに変わりありません。初めてのトルコ滞在では、絶対に外せない都市ですが、見どころのほとんどは、ヨーロッパ大陸側にあります。金角湾を挟んで、歴史的建造物がある”旧市街”と、流行の最先端をいく”新市街”にわかれています。時間があれば、ボスポラス海峡クルーズ、イスタンブール市民の生活を垣間見ることができるアジア大陸側もめぐりたいものです。
旧市街の主な観光スポット
旧市街があるのは、「歴史的半島」と称される、ヨーロッパサイドの小さな半島の先端部分です。エリア全体が”イスタンブールの歴史地区”として、ユネスコ世界遺産リストに登録されています。オスマン帝国皇帝の居城であったトプカプ宮殿と、その周辺のモスクなどが見どころです。オスマン帝国を舞台にしたドラマや漫画や小説で多数描かれているため、ファンにはたまらないエリアです。このエリアでは、オスマン帝国お抱え建築士ミマール・シナンの建てたモスク、グランドバザールやエジプシャンバザールでのショッピングなど、有名スポットが目白押しです。
新市街の主な観光スポット
“新市街”とよばれるエリアは、トルコの流行の最先端をいくスポットです。ショッピングストリート”イスティクラル通り”は、新市街観光の中心的存在です。この通りの北側には、軍楽隊メフテルの演奏を見学できる軍事博物館があります。また、この通りの南側には、ベネツィア人居住区であったガラタ地区とガラタ塔があり、ボスポラス海峡側には、カラキョイ、ベジクタシュ、オルタキョイといった、トルコを代表する繁華街が続きます。急な坂が多いエリアですので、世界一短い地下鉄などを上手に利用してめぐりたいものです。古き伝統と流行の最先端、その両方を楽しめるエリアです。
2.カッパドキア
イスタンブールに次ぐ人気の観光地であるカッパドキアは、”ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群”として、ユネスコ世界遺産に登録されています。古代、火山と侵食が生み出した絶景である”キノコ岩”の奇岩群と、迫害から逃れてきたキリスト教徒が地下や洞窟に居住していた教会などが見どころです。夏涼しく冬暖かい洞窟ホテルに宿泊し、翌朝は、朝日に照らされた熱気球に乗って絶景バルーンツアーへ参加。空から眺める、アナトリアの大地の地平線と奇岩群の絶景は、一生涯忘れられない思い出になり、トルコ旅行で絶対に外せないプランになっています。
カッパドキアの主な観光スポット
3.パムッカレ
パムッカレは、石灰成分を含む温泉水が造り上げた石灰棚と、この石灰棚とともに繁栄した古代都市ヒエラポリス遺跡があり、これらは”ヒエラポリス・パムッカレ”として、ユネスコ世界遺産に登録されています。乾いた大地に、こつ然と現れる真っ白な雪山のような石灰棚は、日本でも80年代に、○イルドセブン(現:○ビウス)のCMで話題となり、トルコツアーにおいて定番の観光スポットとなりました。古代ローマ人が憧れた、「聖なる都」という意味の古代都市ヒエラポリス遺跡内には、今もコンコンと湧き上がる温泉水のプールや、パムッカレと地平線を見渡すことができる劇場、博物館などがあります。隣接する、トルコ有数の温泉地であるカラハユット温泉への宿泊もおすすめです。
パムッカレの主な観光スポット
4.エフェソス遺跡
古代都市エフェソスは、今でこそ海に面していませんが、古代は海に面した港湾都市であり、アジアとヨーロッパをつなぐ重要な役割を担っていました。先史時代の紀元前7000年頃から始まり、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国と、政治・商業において中心的存在で、新約聖書の”ヨハネの黙示録”では、小アジアの7つの教会のうちの一つとして記載され、”エフェソス信徒への手紙”などにも登場します。古代七不思議の一つに数えられるアルテミス神殿があったとされ、現存する建造物の保存状態は大変良く、トルコの古代遺跡めぐりでは、絶対に外せないスポットになっています。
5.トロイ遺跡
トロイ遺跡は、かの有名な「トロイの木馬」が誕生した地で、アナトリア半島の西端・マルマラ海沿いにあります。同じく海沿いにあるエフェス、ペルガモンとともに、トルコを代表する古代遺跡の一つです。ホメロスの叙事詩『イーリアス』に登場するトロイは、架空の物語と信じられていましたが、ドイツの考古学者シュリーマンがトロイ遺跡を発掘することに成功し、世界中に衝撃を与えました。加えて、後年に公開された映画『トロイ』によって、さらにトロイが脚光をあび観光客が激増したことは言うまでもありません。トロイは世界での指折りの有名な古代遺跡であるだけでなく、1998年にユネスコ世界遺産リストに登録されています。
6.ペルガモン遺跡
ペルガモン(ベルガマ)遺跡は、エフェス・トロイとならんでエーゲ海の3大古代遺跡とも称される重要な古代遺跡の一つです。2014年にユネスコ世界遺産リストに登録され、毎年100万人の観光客が訪れています。アレキサンダー大王の死後となる紀元前283年、フィレタイロスがアレキサンダー大王の残した遺産を使ってペルガモン王国を建国。アッパーとよばれる丘の上と、ローワーとよばれる丘の下にある2つのエリアにわかれていて、最先端の医療を施す医療先進国でもありました。アッパー遺跡までは、ケーブルカーに乗車する珍しい遺跡です。
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。