【後編】トルコ女性一人旅のススメ | 予約と旅行の準備
公開日 2023年7月4日 最終更新日 2023年8月3日
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何はなくとも、航空券とホテル予約だけは事前にしておけば安心ですね。ツアーに頼らないのなら、3通りの方法があります。
- 日本の旅行会社におまかせ
- 航空券以外、現地旅行会社におまかせ
- 全部、自己手配
日本の旅行会社におまかせ
日本の旅行会社では、旅行会社が主催するツアーにするか、手配旅行にするか、の選択が可能です。一人旅で、旅行会社主催の団体ツアーに参加する場合は、一人参加の追加料金を支払えば、主催ツアーに参加できる場合があります。ただし、2名催行保証の場合は催行されない可能性があることや、一人部屋追加代金などがあるため、旅行代金が高くなることもあります。
せっかくの一人旅。やっぱり、自由にプランニングできる手配旅行がいいですよね。手配旅行の場合は、予算、希望やスケジュールを伝えれば、あとはカウンター担当者が手配。担当者は予算や希望を深く考慮し、ベストなスケジュールを組んでくれますので、楽ちん&安心。
旅行会社にお願いするメリットは、保証もアフターケアしっかりしているし、テロなどの緊急事態に、とても強いというところ。JTBなどの大手旅行会社の場合で、支店が現地にあるのなら、特に安心です。古い話ですが、9.11のとき、どこよりも早く対応し帰国できたのは、やっぱり大手でした。
旅行会社に丸ごと依頼することのデメリットは、
- 契約した現地旅行会社のツアーを販売するため、手配旅行約款に基づく手配となり、手数料が発生。
- イスタンブールに支店が無い場合、現地で何かあった場合、対応が遅れることがある。
- ツアー代金が高い上、定番コースであることが多く、選択肢の幅がない。
などがあります。
航空券だけ手配して現地旅行会社におまかせ
航空券は自分で予約するとして、ホテルや現地発着のオプショナルツアー参加などについて、調べても不安だし、不安なことは多々ありますね。特に、初めて行く国や安全面が保証されない国などは、信頼できる現地の旅行会社と直接的繋がりがあった方が安心です。
現地の旅行会社に一任するメリットは、日本の旅行会社のカウンターが間に入らず、諸事情に詳しい現地人と直接やり取りでき、話は早く、手配手数料も時間の両方を節約できることです。また、H.I.S.のような、「イスタンブールに支店あり」の会社はとても心強くて頼りになります。
現地旅行会社に丸ごと依頼することのデメリットは、
- 日本人スタッフ不在だと言葉と心が通じないことが多い。
- 本当にベストな方法なのか信用できる会社なのか、不安がある。
- 値段相応なのか、判断が難しい。
などがあります。
航空券もホテルもツアーも自己手配
一人旅をチョイスするくらいの方なら、この方法が最もスタンダードだと思います。時間はかかるけれど、料金は一番おさえられる上、下調べや手配が最高に楽しいですよね。
参考までに、各手配についてご紹介します。
航空券
航空券はネットが早くて便利。変更不可のプロモーション航空券、変更可能なフレックス航空券などがあります。航空券を安くする裏技的な方法も色々ありますが、プランニングや価格比較においてはやっぱり、スカイスキャナーが最も使いやすい気がします。
ターキッシュエアラインズの場合、独自のプロモーションを展開することがあるので、公式サイトでも必ず料金を参照しましょう。羽田便は満席率が高いので、早めの予約を。
乗継なら、韓国の仁川経由、サウジアラビアのドバイ(DXB)経由が便利。制限エリア内にショップが多いドバイのほうが、時間は潰せるかもしれません。とはいえ、2時間以上の出国なしの乗継は、体力的に厳しいもの。ラウンジ利用ができれば、心強いですね。
中東系は、イスタンブールのサビハ・ギョクチェン国際空港行きのフライトがあるため、予約の際には、到着空港名に注意しましょう。
ホテル
Expedia、agoda、Booking.comと大手三社のうち、対応面で最も迅速で信頼がおけるのは、日本語対応が可能なExpediaかな、と思います。でも料金が最も安いのは他社かもしれません。一括検索ができるトラベルコ、trivagoを使って検索すると効率的です。
また、トルコは独自のランク判定をしていて、最低でも四つ星がおすすめ。もちろん、ヒルトン、シェラトン、スイスホテルなどの外資系高級ホテルもあり、安心感は半端ないですが、トルコの人や文化に触れたい私は、ブティックホテルをチョイスすることが多いです。
イスタンブールでは、ボスポラス海峡沿いのフォーシーズンズホテル、新市街のチュラーンパレスホテル、ペニンシュラホテルあたりが最高級。おすすめは、旧市街のエミノニュ周辺。景色を優先するなら、ボスポラス海峡沿いのセンスが光るブティックホテルが多くあり、贅沢な一人旅におすすめです。
外資系ホテルは新市街にあり、もし、公共交通機関を使っての観光することを考慮するなら、場所的には不便かもしれません。旧市街は、観光やグルメに便利で、眺望の良いホテルは人気です。
カッパドキアには、ギョレメ、ウチヒサルに素敵なホテルが点在。特にウチヒサルには、地球の歩き方の『世界のすごいホテル』に取り上げられた、ミュージアムホテルなどの高級スパホテルがあります。カッパドキアで人気の洞窟ホテルは、センスも値段も雰囲気もピンキリで、安いから悪いというわけではない感じです。個人的には、大きいチェーンホテルより、家族経営の宿が好きです(*^^*)。
旅に余裕をもたせる手配
その1「空港送迎」
航空券とホテルをおさえたら、あとは下調べに徹する時間。国内線フライト、鉄道、バスは事前に予約できますが、個人的には、現地で何が起きるかわからないので、現地で手配にします。ここまできたらあとはなんとかなる。ただし、羽田と関空からの直行便は朝5:00着。しかも帰りは午前2:00発…。あれ、安全面とか大丈夫??
そんな時に手配するのは、空港送迎。おおむね、どこの空港から高くても5,000円程度で手配できます。トルコの交通機関は数百円〜1,000円程度ですから、高いですが、一度体験すると、安いものだと感じます。
あの雑然とした到着出口の先には、現地の方がいて、私は一目散にそれに向かっていけばいい、という安心感。一人旅は楽しくて煩わしさがないのがメリットですが、食事から移動から全部一人なだけに、どこかでやっぱり、一人じゃない安心や安堵感は必要です。
その2「オプショナルツアー」
20代の頃は、「せっかくの一人旅。完全なる自由旅行に、オプショナルツアーは不要」と、参加を見送っていました。しかし30代になってから、ガイドさんたちがいかに日々努力しているのかを知り、初めてAlan1(現Veltra)のオプショナルツアーに参加。
結果、一人で回るより時間もお金も効率的で、他の人との交流ができ、音声ガイド以上の裏話や知識を聴くこともできることは、お金には変えられない価値がありました。トルコ人ガイドは本当に勤勉で勉強家です。それに、自国を誇りに思っているのがよくわかります。
イスタンブールでは、ツアー参加せずとも十二分に楽しいのですが、田舎はそうではありません。例えば、カッパドキア。広大なエリアに、野外博物館や岩窟教会や奇岩が点在。徒歩なんて到底無理(←やろうとして挫折した人w)。
自転車でも治安面で無理。となると、どうしても足が必要。レンタカーがあればいいのですが、トルコでの運転はちょっとコワイ。最終的結論として、ここばっかりは、レッドツアーやグリーンツアー、熱気球ツアーなどの、各種ツアーへの申込が必要です。
ほかに、リュキア古代遺跡、ネムルット・ダー、アララト山などへも、公共交通機関では難しいため、ツアー参加が必要です。
旅行会社の選び方
トルコには、ものすごい数の旅行会社があります。現地の旅行代理店に直接申し込みをする場合は、トルコの旅行業協会TÜRSAB/テュルサブ のライセンス番号が掲示されていることを、必ずご確認ください。また、注意したいのは、日本旅行業界JATA会員と番号を表示していても、あくまで「在外賛助会員」であり、日本国内の旅行業法は適用されず、何かあった場合の保証や相談は、JATAでは行われない、ということです。
旅行会社ごとのツアー行程は、ほぼ同じです。そうなると、あとはサービスや評判などで比較。レビューを参照して、決める感じです。
ツアーの種類と選び方
一般的なグループツアー
ツアーには、40人前後の大グループ〜10人前後の小グループがあり、小グループが人気。人数にもよりますが、気軽に参加しやすい値段と行程が魅力で、体験すべきスポットを、快適なバスやバンで効率的にまわれるのは、有り難いですよね。
デメリットとしては、時間が限られていることです。これはどうしても、ツアーなので仕方がないかもしれませんね。次に、ターキッシュディライトなどの土産物屋に案内されること。これは、日本を含め、どの国のツアーでもあることで、薄利多売を迫られる現地の旅行会社では、お店からのマージンは必要です。
日本発着ツアーの場合は、絨毯、陶磁器、トルコ石などが一般的です。トルコ石はトルコ産ではありませんが、絨毯や陶芸品については、品質に間違いのない、工房で手作りの品質の良いものばかりです。製造工程を丁寧に見せてもらえることや、ろくろをまわす体験は、思い出に残る素晴らしい体験であり、上質の土産物も手に入るので、デメリットだけ、ということではありません。
プライベートツアー
または、プライベートツアーを選択する方法があります。プライベートツアーには、旅行会社が準備したツアーをグループで貸切るものと、オーダーメイドの2通りの方法があります。
オーダーメイドには、②車両だけレンタル、③ガイドだけレンタル、④車両とガイドをレンタル、⑤完全オーダーメイド(全部おまかせ)、という4つの方法があります。
最大のメリットは、自分が行きたい場所にだけ行けること。事前に打ち合わせをして、想像以上の行程が完成したりします。思ったより高くないので、「最高のトルコ旅行にしたい」という方におすすめです。
空港送迎は、日本ではベルトラ、世界ではビアター(トリップアドバイザーのグループ)、GetYourGuideで予約することが多いようです。
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おすすめのガイドブック
女性一人旅には、旅の指さし会話帳と、地球の歩き方は絶対必要です。他には、姉妹版arucoに掲載されているショップやレストランは、どれもアタリですので、kindleや図書館などで事前に見ることができたら、ぜひ見てみて下さい。ただし、どれも最新版ではなく、情報が少し古いのが残念ですが…。
最近、インフレの影響なのか、移民が増えているからなのか、イスタンブールやアンカラでのスリ被害や未遂が急増しています。ナイフで切られても大丈夫なように、ファスナーが閉まるもので、貴重品を奥のポケットにしまえるバッグがおすすめです。どのような場所でも、スリ被害はあるため、ポケットと、口が開いたままになるバッグに入れるのはゴミだけにしましょう。エコバッグから買ったはずの何かが盗まれることもあります(泣)。
服装は、ブランド物をさけ、体のラインを強調しない、ロングスカートやロングワンピがおすすめです。また、サングラス、イヤホン、帽子、日焼け止め、ストールもおすすめです。モスクでストールは借りられますが、マイストールのほうが便利です。サングラスとイヤホンは、声がけがうるさい時に便利ですw。
みなさまのトルコ旅行が、素晴らしいものとなり、もっとトルコを好きになってくれるといいなぁと思います♡
それでは、気をつけて行ってらっしゃい〜
\(*^^*)/〜
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【前編】では、トルコを女性一人旅する魅力と心配について、本音でまとめました。
【中編】では、旅の計画についてまとめました。
旅行の下調べに必要なリンク集です。
思いつく範囲で、旅行に使うトルコ語をまとめてみました。
トルコを旅行するさいに使う、基本情報をまとめてみました。
私がいつもお世話になる、トルコの現地旅行会社です。
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。