
アナトリア半島最北端の岬へ!黒海沿岸の街シノップ | トルコ旅行
公開日 2025年8月13日 最終更新日 2025年8月15日
地図
地域
黒海地域
人口
226,957人 (2024年)
標高
28 m
市外局番
368
概要

シノップ(スィノプ・スィノップ)は、黒海に面する静かな港町。アナトリア半島で最も北に位置する岬があることで知られます。

シノップの美しい夜を観た建国の父アタテュルクが「この景色がアンカラに少しでもあったらよかったのに」という発言をしたほどの、素朴で美しい山々と海岸。

ですが、その風光明媚なシノップに原発を建設する計画があり、一時期は、日本企業による原発輸出の動きがあり、日本のメディアにシノップの名前が出てきたことがあります。日本は撤退し、原発もまだ計画段階です。

シノップの歴史もまた、他の都市同様古く、紀元前8世紀頃、ミレトス人によって植民都市として建設されました。黒海に突き出した半島という地理的優位性から、古代より重要な貿易港として栄えます。

ローマ帝国時代には「シノペ」と呼ばれ、黒海地域の重要な拠点として発展。オスマン帝国の支配下で、海軍の重要基地として機能しました。この時代に建設された要塞や建築物の多くが現在も残っています。

現在のシノップは人口約23万人の静かな港町です。漁業と観光業が主要産業で、トルコ人にとっては、隠れた避暑地らしいです。ビーチがやたら多く、海水も澄んでいて他の黒海都市よりキレイなイメージ。

シノップには、他の黒海の都市同様、海の幸と美味しい料理があり、クリーンなエネルギーに浸りたい私のような人にはぴったりな街です。
旅のプラン

黒海を旅するなら、やっぱりメインはグルメ。定番のハムシ料理のほか、ヨーグルトとナッツのラビオリ「シノップ・マントゥ」、

トルコ風パンケーキ「カトラマ(カトメル)」、レーズンやナッツがたっぷりの巨大なぐるぐるペストリー「シノップ・ノクル」は美味。名産品のクルミをふんだんに使った料理やスイーツが多いです。

ついでに市内観光するなら、街を一望できるシャーヒンの丘で記念写真を。レンタカーがあるならぜひ、アナトリア半島最北端の岬インジェブルンへドライブを。

ほかにも歴史的なシノップ刑務所や、風光明媚な湾やビーチが点在しますが、どちらかといえば、ドライブで通る街といったところ。個人的には、サルクムビーチ付近がパワスポでお気に入りです。
【絶滅危惧種】砂ユリ(パンクラチウム)

シノップを訪れるなら、サンドリリー(日本語ではパンクラチウム。トルコ語では Kum Zambağı:砂ユリの意)が開花する6-8月頃がおすすめです。トルコに自生するパンクラチウムは絶滅危惧種で国の保護化にあります。

エーゲ海・地中海、黒海海岸の砂地に自生する希少なヒガンバナ科の植物で、ここシノップでも夏の風物詩なのだそう。

シノップでは、アクルマン・ハムシロス湾やサルクム自然保護区に分布。海岸の砂地や砂丘など、塩分や乾燥に強い環境に適応しています。

ちなみに、摘み取ると最大6万リラの罰金が科され、監視の目も厳しいそうなのでご注意を。ごみが散乱する中で咲き誇るパンクラチウムが、やや不憫な感じです。
主な観光スポット
名物料理









ネイチャー・スポット
地区一覧
この都市の中心は、Sinop Merkei です。
基本情報
アクセスと交通 | バス |
空港 | シノップ空港/Sinop Havalimanı |
バスターミナル | シノップ・バスターミナル/Sinop Otogarı |
鉄道駅 | ー |
市内の交通 | ミニバス・ドルムシュ / タクシー |
動画 | |
公式サイト | https://sinop.ktb.gov.tr/ |
その他情報 | ー |
ギャラリー
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※参照データ/TUİK,SİNOP İL KÜLTÜR VE TURİZM MÜDÜRLÜĞÜ
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