• HOME
  • Articles
  • PLACE
  • カッパドキアといえば!ギョレメ野外博物館 | トルコ世界遺産

カッパドキアといえば!ギョレメ野外博物館 | トルコ世界遺産

公開日 2021年8月27日 最終更新日 2023年6月12日

概要
ギョレメ野外博物館/ネヴシェヒル

ネヴシェヒルギョレメにある、ギョレメ野外(屋外)博物館は、カッパドキア観光のハイライトで、ユネスコ世界遺産リストに登録されています。奇岩を利用して修道士たちが造り上げた教会群で、内部の絵画が見どころです。13~19世紀頃、修道士たちは修行のため、岩窟に修道院を造り共同または一人で生活をしていました。博物館の敷地には、7つの教会、礼拝堂、食堂、集会所などがあり、描かれた壁画は見事です。カッパドキアには、多数の教会群が残されていますが、ギョレメ野外博物館は、岩窟教会の中で最初に造られたとされています。修道士たちはただ単に共同生活を送っていたわけではなく、修道士を養成するための教育制度も設けられ、少年・少女の修道院がありました

7つの教会

ギョレメ野外博物館には、7つの教会があります。聖バジル教会(大バシレイオス教会)、聖バーバラ教会、りんごの教会、サンダルの教会、暗闇の教会、トカル・キリセ、ヘビの教会の7つです。

トカル・キリセ
サンダルの教会
ヘビの教会
暗闇の教会
暗闇の教会

教会内部の絵画は、2種類の技法で描かれています。岩の表面に直接絵を描くテンペラと、フレスコ画の手法です。暗闇の教会だけは別途入場料が必要ですが、暗闇の教会には、素晴らしい壁画が多数残されているので、見逃さず見学しておきたいものです。

聖バシレイオスに捧げた教会

カッパドキアにこれだけの修道士が集まってきたのは、単にこの地が修練を積むのに魅力的であったからという理由だけではなかったそうです。カッパドキア地方の大聖人である聖バシレイオス/聖バジル(大ワシリイと日本では呼ばれる)がこの地に居たから、修道士たちはここに集まり、バシレイオスに捧げる教会を造っていました。

聖バシレイオスは、「父と子と聖霊の御名において」という、誰もが一度は耳にする”三位一体論”を初めて唱えた聖人です。カイセリの裕福な家で生まれ育ち、ギリシャの学校に通い、秀でた人物像であったことからカイセリの大司教になります。人々に崇敬されたバシレイオスは、ビザンチン帝国時代に開かれた大切な宗教会議(公会議)にも召集されるほど、当時影響力のあった人物とされています。この聖バシレイオスと他2名の聖人を「3人の偉大なる聖人」といい、彼らを慕って修道士たちが集まってきたのだそうです。

基本情報
住所Göreme Açık Hava Müzesi:Gaferli Mah. Müze Cad. Göreme Açıkhava Müzesi Bilet Gişesi Göreme/NEVŞEHİR
営業時間08:00-19:00
※チケットは18:30まで販売
料金125TL
クレジットカード
ミュージアムカード
その他情報・夏訪れる際には暑さ対策・日焼け対策を。
公式サイトhttps://nevsehir.ktb.gov.tr/
アクセスギョレメバスターミナルから徒歩20-30分。
ツアー参加がおすすめ。
[地図]
特典・クーポン
ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

他の人はこんな記事も見ています