【スペシャル】古代文明ヒッタイトの遺跡

公開日 2022年9月14日 最終更新日 2023年10月29日

概要

古代、エジプトと肩を並べるほどの大国であったヒッタイト帝国は、現在のトルコ・アナトリア半島の中央付近に首都を構えていました。紀元前1680年ごろに建国され、繁栄を極めた大国ながら突然歴史から名を消したヒッタイトは、歴史ロマンにあふれています。最近の研究により、ヒッタイトの滅亡については、数年続いた干ばつの影響ではないかということがわかっているようですが、まだ解明されていない謎は多くあるようです。

ハットゥシャ遺跡のスフィンクス門/チョルム

そんなヒッタイトを舞台にした漫画は、篠原千絵さん『天は赤い河のほとり』、細川ふーみんさん著『王家の紋章』があり、どちらも女性にとても人気があります。また、クリスチャン・ジャックさん著『太陽王ラムセス』の中にも、最盛期のヒッタイト帝国が登場します。

歴史
ハットゥシャ遺跡/チョルム

小アジア(アナトリア半島)の先住民族であるハッティ族が建国したヒッタイト王国は、ハッティ族によって”ハットゥシュ”と呼ばれていましたが、その後”ハットゥシャ”と名付けられることとなります。ハッティ族は最初に鉄の技術を持った民族であり、青銅器時代においてヒッタイト帝国が強かったのはこの鉄のおかげといわれています。

アナトリア文明博物館/アンカラ

記録されている中で世界最古の戦いであるカデシュの戦いは、かの有名なエジプト王ラムセス2世と、漫画でお馴染みのムルシリ2世の戦いでした。この戦いにおいて、世界最古の成文化された平和条約が締結され、その粘土板はイスタンブール考古学博物館が所蔵しています。

ハットゥシャ遺跡/チョルム

そのヒッタイト帝国は、各地に痕跡を残していますが、中でも首都ハットゥシャがあった辺りは、現トルコのチョルム市ボアズカレ地区に点在していて、遺跡めぐりを楽しむことができ、全部まわるとなると一日では足りません。

チョルムに沈む夕日は歴史ロマン感じさせますね

遺跡へのアクセスはレンタカーに限られてしまうのが個人的には残念なところですが、タクシーの貸し切りを交渉するか、または、現地発着ツアーを探して参加するのがおすすめです。

ハットゥシャ遺跡のトンネル/チョルム

現地発着ツアーは、アンカラまたはカッパドキアから行くことができます。ハットゥシャとヤズルカヤ、アラジャヒュユクの遺跡と博物館を一日で巡ります。朝早く出発し、夜暗くなってから到着となりますが、カッパドキアから行くのがおすすめです。

現地発着ツアー
チョルム考古学博物館/Wikipedia

日本語ガイドさんと行けるツアーがほとんどなかったので、お願いして作ってしまいました。プライベートツアーですので、ガイドさんも独り占めできます。チョルムの考古学博物館や他遺跡を巡りたい場合などのアレンジも可能です(一日では無理ですが…)。どうせ行くなら、旅行会社が定めたツアー行程に従う必要もなく、自由にアレンジできるのが最強ですよね。「車だけでいいんだけど」も可能です。お気軽にご相談ください。

TORIKO
TORIKO

ご質問が多い滞在時間ですが、ガイド付の場合、アラジャヒュユクの遺跡と博物館で2〜2.5時間、ハットゥシャとヤズルカヤの遺跡と博物館で4時間〜4.5時間です。それ以外に移動時間が数時間、ランチ時間が発生します。個人で気ままに行く場合はもっと短いです。

ヒッタイト帝国の遺跡
ヒッタイト遺跡の所蔵・展示をする博物館

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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