ドネル・ケバブ

公開日 2023年2月19日 最終更新日 2023年5月7日

概要

ドネルとは、トルコ語で”回る、回転する”の意味があり、火の前に縦型に配置されたお肉の塊を炙って切り落とし、パンやライスに添えていただく、トルコ発祥のメニューです。始まりはオスマン帝国時代で、1855年のイスタンブールで撮影されたドネルケバブの写真が残されていることがわかっていますが、いつどこで始まったのか定かではないようです。トルコでは”ドネル”とよばれますが、中東では”シャワルマ”とよばれ、ドイツではドネルは国民的人気メニューで、フランスではいろいろなソースから選べ、そして、近年日本でも”ケバブ”として人気に火が付き、ウーバーイーツでも定番化してきました。日本では、一部店舗を除き、辛味が選べるオーロラソースのようなソースが定番となっていますが、トルコのドネルはほとんどの場合、ソースはない方が定番です。

ピタパンにドネルを/イスケンデル・ケバブ
野菜入りドネル/セブゼリ・ドネル

スライスされたお肉を、ヨーグルト、玉ねぎ、スパイスなどで下味をつけ、ドネルの棒に重ねて刺していきます。肉の種類は、ビーフ、チキン、ラムで、トマトなどが挟まれたセブゼリ・ドネルもあります。店頭ではオーブンで焼くため、余分な油が下に落ちて、焼き目が香ばしく、食欲をそそります。焼き目がついた部分を切り落としてサーブされたお肉は、皿に盛られてピラウとともにいただくか、ピタパン、ラワシュ、バゲットといったパンにサンドしていただきます。くさみがないスパイシーなお肉をたっぷりはさみ、玉ねぎ、トマト、レタスといった野菜、それと、相棒となるアイランとともにいただきます。ドネルもまた、地域によって製法が異なることや、珍しい魚のドネルも登場するなどしています。ドネルケバブは、世界中で食べられる、トルコのファストフードです。

ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

他の人はこんな記事も見ています