世界最大規模!カッパドキア世界遺産 | デリンクユ地下都市
公開日 2023年7月12日 最終更新日 2023年7月13日
概要
カッパドキアには、凝灰岩を掘り進めて作られた地下都市が、およそ150〜200ほどあり、それらはすべて繋がっているとされています。最盛期には、約5万人が居住していたと見る専門家もいるそうです。キリスト教徒が迫害から逃れるための地下都市ですが、そもそも最初の目的は何だったのか、という詳細は謎のまま。日本でも以前、都市伝説として紹介され、話題になりましたね。
デリンクユ地下都市は、カッパドキアの中心地から南へおよそ30kmの場所で発見され、1965年に一般公開されました。カイマクルやオズコナックより広大で、深さ85メートルほどまであり、世界最大規模の地下都市とされています。カイマクルと同じく、地下12〜13階ほどの深さまで見つかっていて、安全が確認されている一部(8階相当/10%ほど)のエリアが見学が可能です。
デリンクユの歴史は、古代アッシリアの植民地時代頃から始まるとされています。2世紀ごろ、ローマ帝国の迫害から逃れてきた初期キリスト教徒は、アンタキヤとカイセリを経由して、カッパドキアに定住。長期間に渡って地下都市で生活するため、食糧などを貯蔵する倉庫、食堂、換気シャフト、ワイナリー、教会、修道院、井戸、トイレ、会議室などを建設し、都市を拡大しました。一部の部屋は、人一人通るのがやっとの、とても狭くて天井が低い通路があります。
ミッション・スクール、告解室、洗礼堂、深い井戸は、カイマクル地下都市にはないものです。深い井戸については、井戸から敵が侵入してきた場合に備えて、わざとすべてのエリアに行き届かない構造になっています。
小麦やぶどうなどの農作物は、収穫したら(当然、外に出てる)、ダクトから繋がる地下貯蔵庫に投げ入れ、加工や調理は地下で行われていたそうです。外で作業中、万が一、見つかったときは急いで内部に隠れ、500kg近い石の扉で戸締まりをする仕組みです。オズコナックやカイマクルが約5,000人規模、デリンクユは2万人規模なのだとか。「ここがベッドで、あそこが食卓で、あそこが家畜小屋で…」あるわあるわ、部屋だらけ。あまりの充実ぶりに、地下8階までは辿り着けませんでした。
すごく狭い通路が多いので、閉所恐怖症の方は無理しない方がいいかも。少しでも不安を感じたらあまり奥まで行かず、引き返してね。少し進んでガイドさんの話を聞いただけでも、十分雰囲気伝わります。3つある地下都市のうちどれか一つなら、断然デリンクユがオススメです。
基本情報
住所 | Derinkuyu Yeraltı Şehri:Bayramlı Mah. Şemşili Yolu Sok. No:15 Derinkuyu,Nevşehir,Turkiye |
営業時間 | 8:00-17:00 ※チケット販売は45分前まで ※時期により19:00となる場合あり |
料金 | 250TL |
ミュージアムカード | 可 |
その他情報 | ー |
公式サイト | https://kapadokyaalan.ktb.gov.tr/TR-288407/derinkuyu-yeralti-sehri.html |
アクセス | ギョレメから車で南へ40分。またはグリーンツアー参加 [地図] |
特典・クーポン | ー |
ギャラリー
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