世界遺産あり!帽子革命の都市カスタモヌ | トルコ旅行

公開日 2025年1月31日 最終更新日 2025年1月31日

地図

地域

黒海地域

人口

390.449人(2024年)

標高

904.00 m

市外局番

366

概要
伝統家屋コナック/カスタモヌ

黒海地域にあるカスタモヌは、自然豊かで長閑な都市です。観光地としては見どころが少ないカスタモヌですが、2023年には、郊外にあるマフムトベイ・モスクが、アンカラアフィヨンカラヒサルにある2つのモスクとともに、『中世アナトリアの木造多柱式モスク』としてユネスコ世界遺産リストに登録されています。また、カスタモヌは、「帽子革命(トルコ語:Şapka Devrimi)」の地として、トルコではよく知られています。

タシュキョプリュにんにく/カスタモヌ

名産品としては、くるみ、りんご、蜂蜜のほか、特に有名なのは、タシュキョプリュ地区で生産される「タシュキョプリュにんにく(トルコ語:Taşköprü Sarımsağı)があります。伝統工芸である木彫りや銅細工も観光客には人気で、手作りの箪笥や小物を購入する人が多いようです。

黒海沿岸の町ジデ/カスタモヌ

カスタモヌの後方にそびえるイルガズ山国立公園、夏はエメラルドグリーンの海をみせる黒海沿岸の都市:イネボル、ジデ、チャクラズが観光の中心になりそう。カスタモヌでは、海や山を体感するネイチャーツーリズムが中心になります。

帽子革命とは?
ムスタファ・ケマル・アタテュルク

建国の父アタテュルクがトルコの西洋化を推し進めるため、伝統的なトルコ帽“フェズ(Fez)”ではなく、西洋風の白い帽子を初めて被り、「私たちは文明人であらねばならない」というような趣旨の発言をしたのは、1925年、ここカスタモヌでした。同年には、帽子法(Şapka Kanunu)なるものが制定され、フェズは禁止されて西洋風が推奨されることになります。

トルコ伝統の帽子フェズ

これを記念して、カスタモヌには、トルコ初で唯一となる帽子博物館があり、アタテュルクが被っていた歴代の帽子が展示されています。

旅のプラン
黒海沿岸でドライブ/カスタモヌ

世界遺産サフランボルがあるカラビュクに隣接する都市カスタモヌですが、正直なところ、わざわざ行くほどの目的となる観光名所が特にありません。黒海沿岸をドライブしながら、少し立ち寄ってみる程度でしょうか。

イネボルの海/カスタモヌ

普段観光客が多く訪れない、ひっそりとした場所を好んで旅する方にはおすすめです。特に、“晴れた夏の日”は、イネボルやジデといったビーチの海は大変美しく、黒海であっても、エーゲ海のようなエメラルドグリーンの海が広がります。

郊外には、2023年に「中世アナトリアの木造多柱式モスク」の3つのモスクのうちの一つとしてユネスコ世界遺産に登録されたマフムトベイ・モスクがありますが、カスタモヌ市内から車で1時間弱の山間にあるため、レンタカーかプライベートツアーの準備が必要です。

主な観光スポット
カスタモヌ城
マフムトベイ・モスク
名物料理/名産品
タシュキョプリュにんにく
カスタモヌ・パストゥルマ
カスタモヌ・ティリト
チェクメ・ヘルヴァ
ネイチャー・スポット
ホルマ渓谷
チャタク渓谷
キュレ山国立公園
イルガズ国立公園
プナルバシュ渓谷
イネボル
ジデ
地区一覧

この都市の中心は、カスタモヌメルケズ(Kastamonu Merkez)です。

基本情報
アクセスと交通バス
空港カスタモヌ空港/Katstamonu Havalimanı
※イスタンブール空港/サビハ・ギョクチェン国際空港間のみ運行
※フライト到着時刻の30分後に市内中心部行きのシャトルバスが出発
※サフランボルへも至近
バスターミナルカスタモヌ・バスターミナル/Kastamonu Otogarı
鉄道駅
市内の交通バス/ミニバス・ドルムシュ
※空港、市内のバス時間についてはこちらを参照。
動画
公式サイトhttps://kastamonu.ktb.gov.tr/
その他情報
ギャラリー
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※参照データ/TUİK,KASTAMONU İL KÜLTÜR VE TURİZM MÜDÜRLÜĞÜ
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