立入禁止に…！？トルコのモルディブ | サルダ湖

TÜRK AŞIĞI
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公開日 2019年9月20日最終更新日 2023年6月12日

概要

アナトリア半島南部で、東西に横たわるトロス山脈は、大陸性気候と地中海性気候をわける大山脈です。そのトロス山脈が造形した湖群のあるエリアは、湖水地方とよばれます。貴重な野生植物や野鳥たちの宝庫であるだけでなく、バラやラベンダーなどのお花畑もあり、世界中のネイチャーツーリズム愛好家が訪れています。その湖水地方において近年、「トルコのモルディブ」と称され、大人気となったのが、サルダ湖です。

サルダ湖は、トロス山脈西端にあるブルドゥル市イェシロバ区にある火山湖で、トルコで3番目となる深さ184mを誇ります。周辺の森林には、ヤマウズラ、ウサギ、キツネ、イノシシ、アヒルなどの野生動物のほか、秋〜冬にかけては、湖の水が少なくなると、サルダ湖には小さな7つの白い島が出現し、島に降り立つ鳥の姿を見ることができます。湖の水は少し塩分を含みますが、鯉などの魚も数種類生息しているようです。

訪れる時期と場所

サルダ湖を訪れるのに一番美しい季節は春〜夏にかけて。透き通った水、白い浜が、確かにまるでモルディブのように映ります。展望台のある場所は保護のため入水禁止になっていて、砂浜部分に立ち入ることはできません。その他のエリアの一部はキャンプ場や遊歩道になっていて、入水できますが手足に触れる程度が良いようです。

湖水の成分として、マグネシウム、炭酸などが含まれていて、湖の泥、いわゆるクレイは、いくつかの皮膚病の治癒を助けるとされています。地元紙によれば、特に、「にきび」を癒やす助けをするのだとか。ただし、泥に足をとられたり、突然深い場所に陥ったりする可能性がゼロではないため、安全面で懸念されています。また、保護下にあるため、入水可否の状況は流動的です。

湖周辺は、 特別環境保護地域として政府管理下におかれていて、開発が制限されています。トルコの湖郡は年々減少し続けていることが、しばしばニュースとして取り上げられています。サルダ湖も例外ではなく、トルコのモルディブとされて以来、多くの観光客が訪れるようになった湖岸が荒れてしまいました。上記対策の結果、白い浜と水鳥たちが戻ってきているようです。

基本情報

住所	Salda gölü:Salda,Yeşilova,Burdur,Turkiye
その他情報	・2021年5月現在、大統領令に基づき、環境・都市化・気候変動省が管理しています。・遊歩道や展望台、自転車用道路などが整備されています。
公式サイト	https://saldagolu.gov.tr/saldagolu/
アクセス	ブルドゥル/ウスパルタ/デニズリからレンタカーで。それぞれの町から、約１時間半ほどで到着します。デニズリ近郊のパムッカレやエーゲ海遺跡とあわせて観光するのが定番ルート。 [地図]