【マラティア】アルスランテペ遺跡

公開日 2022年11月18日 最終更新日 2023年4月28日

概要
アルスラン・テペ遺跡発掘品の展示(アナトリア文明博物館所蔵)/マラティア

アルスランテペとは、トルコ語で”ライオンの丘”という意味です。この名前は2頭のライオン像が丘の上にあったからで、これらと王の像らは、アンカラにあるアナトリア文明博物館が所蔵・展示しています。

レベント渓谷/マラティア

遺跡があるのは、トルコ南東部の都市マラティアです。マラティアという名は、ヒッタイト語で蜂蜜を意味する”メリド”に由来するとされていて、古くはここはメリドとよばれる街でした。メリドはユーフラテス川から少し離れた高原にあります。冬は降雪する寒い地域でもこの地に街が築かれたのは、鉱物資源が豊富であったためとされます。アルスランテペは、ウルク文化および銅石器時代から初期青銅器時代の解明にあたり、重要な遺跡となっています。

アルスラン・テペ遺跡のライオン像(アナトリア文明博物館所蔵)/マラティア

1961年以降、フランスやイタリアの発掘チームが発掘調査を続けてきていて、当初は、ヒッタイト帝国が滅亡した後に繁栄した、ネオヒッタイト帝国としての遺跡であるとされてきました。ところが、イタリアの発掘チームによって、紀元前4,000年頃の神殿や宮殿跡や絵画、紀元前5,000年頃の住居なども発掘され、世界中から注目される遺跡となりました。

アルスラン・テペ遺跡のレリーフ(アナトリア文明博物館所蔵)/マラティア

宮殿は、現状発見された中で世界最古の宮殿です。これは、”貴族が誕生し、最初の国家形態が初めて出現”したことを示しています。アルスランテペ遺跡は、2021年にユネスコ世界遺産リストに登録されました。世界初となる銅合金の剣、王と思われる人物の墓などが発掘され、今後の発掘にさらなる期待が高まっています。

基本情報
住所Arslantepe Höyüğü(Açık hava müzesi):Bahçebaşı Mahallesi,Malatya,Turkiye
営業時間8:00-17:00
※チケット販売は16:30まで。
料金無料
ミュージアムカード
その他情報遺跡は野外博物館として開放されています。
公式サイトhttp://www.malatya.gov.tr/arslantepe-hoyugu
アクセスマラティア中心部から車で約20分
[地図]
特典・クーポン

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