ヘルヴァ | トルコの伝統的なスイーツ

公開日 2022年5月15日 最終更新日 2023年6月18日

ヘルヴァとは
ヘルヴァ

ヘルヴァは中東全域で食べられるスイーツです。元々は、冠婚葬祭などのイベントごとで配られていたものでしたが、現在は広く一般的に食べられます。多くの場合は、セモリナ粉(または小麦粉)にバター(マーガリン)、砂糖、牛乳を加え、ナッツ類やバニラなどで味や香りづけをします。このほか、タヒニ(ゴマペースト)、米粉などを使ったヘルヴァもあります。チャイとの相性もよく、スパイシーな肉料理や辛いものをいただいた後には、口の中がさっぱりします。

エスキシェヒルのヘルヴァ
ピスタチオのヘルヴァ

中央アナトリアの西にある交通の要所・エスキシェヒルには、ヘルヴァの名店があります。「メト・ヘルヴァ」「ヌガー・ヘルヴァ」などがあり、レモンのさわやかな風味がプラスされた伝統味。メトとは「棒」の意味で、長さは約3cm。日本の「さけるチーズ」のように盾に繊維が入っているヘルヴァで、バニラとココア味があります。

ヌガー・ヘルヴァは、ナッツや砂糖漬けのフルーツを入れたもの。どちらもエスキシェヒルのお土産の定番です。

名店は、エスキシェヒルのハマム・ヨル通りにあります。創業は1875年で、それ以来製法や味が変わっていないそうです。いつも長蛇の列ができていて、午前中に行かないと売り切れてしまうことも多いよう。ベーシックなバニラ味のヘルヴァ、ココアとクルミ(クルミの夏ヘルヴァ:Cevizli Yazlik Helva)のみの販売。金曜日の祈りの時間と、日曜日は休業。現金決済のみ。

タヌンムシュ・ヘルヴァジュ/Tanınmış Helvacı

ギャラリー

※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。

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