サルチャとアジュルエズメ
公開日 2023年2月19日 最終更新日 2023年4月16日
概要
サルチャ
イタリアのトマトソースは”マンマの味”といわれますが、トルコにも母の味となるトマトソース”サルチャ/Salçaがあります。トマトソース”ドマテス・サルチャス/Domates Salçası”と、もう一つはビベルソース”ビベル・サルチャス/Biber Salçası”です。ビベルはパプリカのような野菜で、赤と緑があり、辛いものと辛くないものがあります。辛味がないビベル・サルチャは、”タトゥル・サルチャス/Tatlı Salçası”として販売され、辛味があるものは”Acılı”と書かれています。
いずれのソースも、トルコ料理には欠かせないソースで、ビタミンやミネラルが豊富で、味の決め手となる重要な調味料の一つです。農村の家々では、収穫後にヘタをとるなどして下処理をし、天日干しにしてから、大きな鍋で煮て一年分のソースを作り置き、瓶詰めにして保存します。スーパーでもさまざまなメーカーやブランドから瓶詰めや缶詰のサルチャが販売されています。
アジュルエズメ
これらのサルチャを使った”アジュルエズメ/Acılı Ezme”は、サルチャ、玉ねぎ、パセリ、ザクロジュースなどで作られる、程よい辛さの爽やかな前菜です。ケバブやキョフテとともにいただくのが定番ですが、トマトの味がとても濃く、驚くほど旨味が凝縮されているので、バゲットにつけていただくと絶品です。
ギャラリー
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。