公開日 2022年6月22日 最終更新日 2023年10月4日
概要
トルコの黒海地域では、四季があり、降雨量が多く、海と山に囲まれていて、海の幸、山の幸は大変豊富です。魚介、野菜、果物、乳製品と、どれも新鮮でおいしいものばかり。同じトルコ国内において極端な比較をすれば、シャンルウルファのような暑い南東アナトリア地域の料理は、辛いものや肉料理がメインですが、湿潤な黒海地域では、穏やかで素朴な料理が多いことが、よくわかります。私たち日本人にとってなじみ深い魚料理は、黒海地域の定番メニューの一つです。鰯、タラ、アジの小魚がよく食べられます。
中でも、黒海地域グルメの代名詞ともなっているものが、いわし料理です。地元で水揚げされたイワシは、とても新鮮で、レパートリーも豊富。一例をあげると、粉をつけて揚げ焼きにして、レモンをしぼっていただくのが最もポピュラーで、”ハムシ・タヴァ”とよばれます。また、トルコ発祥のピラフをイワシで包んだ、”カパマ・ピラウ（またはハムシ・ピラウ）”も、人気の料理です。
そのほか、イワシをすり身にして調理した”ハムシ・コリ”や”ハムシ・クシュ”、イワシのオムレツ”ハムシ・カイガナス”など、地元でしか食べられないような料理もあります。素材の味を大切に調理するトルコ料理は、シンプルな味付けですが、日本人の口にもよくあいます。
どうしても、イワシ料理ばかりに目がいってしまいがちな、黒海グルメですが、イワシのほかにも、小ダラ（メズギト/Mezgit）や、アジの一種であるイスタヴリト（istavrit）のフライも、食べやすくておすすめです。
ギャラリー
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