メソポタミアの香り漂うマルディン | トルコ旅行
公開日 2022年12月11日 最終更新日 2024年2月18日
海外渡航情報
シリア国境沿いにレベル4【退避勧告】
マルディン市下にレベル3【渡航中止勧告】が外務省から発出中
地図
地域
南東アナトリア地域
人口
870,374人(2022年)
標高
1,083m
市外局番
0482
概要
アナトリア半島の南東部、シリアとの国境沿いにあるマルディンは、メソポタミアの平野に突如としてあらわれる山(マーズ山)の斜面を、アラブ世界を思わせるエキゾチックな石造りの建物がぎっしり埋め尽くす都市です。古代、ここは重要な要塞として利用され、現在も城塞にはNATO軍のレーダーが設置されています。平原を見渡せる建物からは、石造りのドームやミナレット、その先にはどこまでも続くメソポタミアの大地が広がっているのを見ることができます。
数万年かけていくつもの文明が築かれた”文明のゆりかご”と称されるマルディンは、いつの時代も多くの民族や宗教や文明を受け入れ続けてきました。人口の7割をクルド人が占め、残りの3割がアラブ人で、少数のアッシリア人も居住しています。イスラム教とシリア・カトリック教が混在し、アザーン(イスラム教の礼拝の呼びかけ)と教会の鐘の音が同時にこだまする魅力的な街です。
マルディンの名は”城”をあらわし、3世紀頃に定住していたペルシア人戦士部族に起源します。後世、特にアルトゥーク朝時代に繁栄を極めたマルディンは、シルクロード沿いにある銀細工の生産地として知られ、当時の石造りの建物や遺跡が見どころです。
マルディン城とその眼下に広がる石造りの家々は、マルディン文化的景観地区として、ユネスコ世界遺産リストに推薦されていて、世界遺産リスト入り間近とされています。建物の屋上にあるカフェテラスから眺める石造りのドームやミナレット、そしてアッパー・メソポタミアの平原は格別です。
旅のプラン
マルディンには見どころが多く、市内と郊外に名所旧跡が点在しています。中心部は旧市街と新市街にわかれ、観光スポットは旧市街にあります。旧市街は石畳の路地を散策しながら、石造りの家々やモスクなどをゆったりと丸一日かけてもまわるのがおすすめ。
伝統的建築の教会や修道院に興味があるなら郊外に点在する教会群を車でまわるのもおすすめです。メソポタミア文化に興味がある方には大変魅力的なマルディンですが、懸念されるのは安全面です。それがクリアされるならこれほど魅力的な都市は他にない、と断言できるほどの都市です。
主な観光スポット
中心部
郊外/ミディヤット区
マルディン旧市街から車で約1.5時間ほど東にあるミディヤット区は、ユネスコ世界遺産の暫定リストに登録されている歴史的地区です。アッシリア人やシリアの伝統的建築が残されるミディヤットは、中央アジアからメソポタミアに移住したテュルク民族が最初に居住した地区とされ、”地下の都市”や”洞窟の都市”ともよばれるエキゾチックな魅力あふれる地区です。ミディヤット区は、マルディン観光には絶対的に外せません。
郊外/その他
名物料理
地区一覧
マルディンの中心部は、アルトゥクル/Artuklu(マルディン・メルケズ/Mardin Merkez)で、中心部の観光地やバスターミナル、鉄道駅はこの地区にあります。空港はクズルテペ/Kızıltepeにあります。
基本情報
アクセスと交通 | 飛行機/電車/バス |
空港 | マルディン空港/Mardin Havalimanı ※イスタンブール、アンカラ、イズミルからアナドル・ジェット、ターキッシュ・エアラインズあり。 ※旧市街までエアポートバス・ハワシュ(Havaş)で約30分/35TL |
バスターミナル | マルディン・バスターミナル/Mardin Otogar ※イスタンブールから約22時間 |
鉄道駅 | マルディン駅/Mardin Tren Garı ※アンカラから南クルタラン・エクスプレスあり。約26時間。 |
市内の交通 | バス/ミニバス・ドルムシュ |
動画 | |
公式サイト | https://mardin.ktb.gov.tr/# |
その他情報 | ・旧市街は路地が狭くレンタカーは無理そう。ミニバスが走っているので上手に活用したい。 ・M1、M2、M3 バスを使用して、新市街と旧市街間を移動できます。 ・車移動が可能なら、フィルデヴス・キオスク(Firdevs Köşkü)から景色はぜひ見ておきたいもの。 |
ギャラリー
記事一覧
マルディンにある世界最古の修道院!聖ガブリエル(デイルルムル)修道院
※参照データ/TUİK,MARDİN İL KÜLTÜR VE TURİZM MÜDÜRLÜĞÜ
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