アジアとヨーロッパと中東を一度に!イスタンブール | トルコ旅行
公開日 2022年7月19日 最終更新日 2023年10月9日
地図
地域
マルマラ海地域
人口
15,907,951人(2022年)
標高
30m
市外局番
212(ヨーロッパ側)
216(アジア側)
概要
トルコ最大の都市イスタンブールは、世界で唯一アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがる都市であり、古代からさまざまな文明が交わってきた都市です。イスタンブールにつけられた名前は48にもなるのだとか。
イスタンブールで初めて都市国家を成立させた古代ギリシャの国・ビザンティオン(ビザンツ・ビザンチン)に始まり、1922年まで約1600年間にわたって、ローマ帝国(330-395)、ビザンチン帝国(395-1204、1261-1453)、ラテン帝国(1204-1261)、オスマン帝国(1453-1922)と、4つの帝国がイスタンブールを首都としました。
1923年にアタテュルクがトルコ共和国を建国して首都をアンカラと定てからも、ヨーロッパと中東をつなぐ重要な都市であり続けており、トルコ中から美味なるもの、美しき物が集まり、旅する魅力に尽きず、世界でも指折りの観光地となりました。
イスタンブールは、さまざまな媒体で実施される人気の観光地ランキングで上位入賞の常連です。ForbsJapanによれば、高齢でも楽しめる観光地No.1に選ばれたのだそうです。
ヨーロッパ大陸側の旧市街は、テオドシウスの城壁に守られた「歴史的半島」ともよばれ、オスマン帝国の宮殿やコンスタンティノープル時代に建てられた教会やモスクが建ち並び、活気あるバザールや歴史ある建物があります。ボスポラス海峡を渡った新市街は、経済と流行の中心であり、トルコ最大の繁華街です。
対するアジア側には、江利チエミさんの歌でお馴染みのユスキュダルやカドゥキョイなど地元の人が暮らす古い街並みや、イスタンブールらしいイスタンブールがあります。
スパイスがどこからともなく香る街は、猫たちにも愛される街。人懐こい猫たちが安心して暮らせる街です。
旅のプラン
1日〜2日間の滞在
観光スポットの多くはヨーロッパ側に集中していて、特に旧市街には、一日ではまわりきれないほどのスポットがあります。1日しか滞在時間がない場合は、旧市街のブルーモスクが見える場所に宿をとり、午前中に宮殿やブルーモスク、アヤソフィアといった旧市街のマスト・スポットをめぐりながら、午後遅い時間に新市街でショッピングやお茶を楽しむプランがいいかなぁと思います。
余裕があれば、アジア側に船またはマルマライで渡って、良質なオーガニックコスメを入手したり、ロカンタで食事をするのもいいかもしれません。イスタンブールの中では特に安くて美味しいお店が多いカドゥキョイはおすすめです。
3日以上の滞在
複数日程でゆったりするなら、一日ごとにエリアをしぼって観光するがおすすめです。旧市街のスルタンアフメット、ゼイレッキとエディルネカプ、バラトとエユップスルタン…といった具合に、旧市街もわけて散策するとよりディープに楽しめそうです。(参考記事:イスタンブール7つの丘とモスク)
それに加えて、新市街、アジア側のカドゥキョイとユスキュダル、ボスポラス海峡クルーズ、島巡り、エディルネへの日帰り旅などのエリアを、ゆったり時間をかけてめぐれば、きっとイスタンブールの虜になりそう。
疲れたら、カフェ発祥の地イスタンブールで休憩を。チャイやトルココーヒーが有名ですが、イスタンブールにはおいしいエスプレッソやラテなどがいただけるカフェがたくさんあります。ぜひ、大通りを一歩入った路地裏を散策して、ステキなカフェを見つけてみてください。
また、若者のデートスポットであるオルタキョイには、おいしいスイーツショップや安くてかわいいアクセサリーショップがあります。イスタンブールでの、ふらっと入ったお店やふと出会ったトルコ人との触れ合いは、アジアでも中東でもヨーロッパでもある不思議なこの街の大きな魅力の一つです。
イスタンブールを十分に満喫するためには、公共交通機関は欠かせません。地下鉄、トラム、ノスタルジックトラム、バス、フニキュレル、テュネルなど上手に使いこなして、より充実した思い出深いたびにしたいものです。
宿泊ホテル
新市街の外資系高級ホテル:閑静なエリアで大人な旅に最適。
旧市街シルケジ駅界隈のブティックホテル:コスパがよく利便性抜群。
ボスポラス海峡沿いの高級ホテル:眺望最高のラグジュアリーな旅。
アジア側カドゥキョイ:エアビー多い。地元密着のグルメ旅に。
旅のスタイルで選べる範囲が広いのも、イスタンブールの魅力です。
3つのエリア
ヨーロッパ側/旧市街
ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿、地下宮殿、カーリエ・モスクなどの見どころの多くは、テオドシウスの壁とよばれる城壁の内側にあり、「歴史的半島」と称されるファティ区が管轄しています。ファティには、7つの丘があり、エリアごとに雰囲気が異なります。
ヨーロッパ側/新市街
金閣湾を挟んで対岸に位置する新市街側にあるは、ヨーロッパの雰囲気が残るベイオール区です。旧市街を見渡せるガラタ塔が、その周辺には、グルメやファッションなど最新のトルコ文化の流行の最先端を発信する、イスティクラル通りがあります。
ベイオールのさらに北には、サッカーチームで有名なベジクタシュがあります。若者の街として知られるオルタキョイ、ドルマバフチェ宮殿、チュラーン宮殿があります。
アジア側
ボスポラス海峡を挟んだアジア大陸側には、江利チエミさんの歌『ウスクダラ』でお馴染みの下町ユスキュダルがあります。乙女の塔、チャムルジャの丘、ベイレルベイ宮殿があります。
また、隣接するカドゥキョイには、ハイダルパシャ駅があります。地元密着のグルメやショッピングが楽しめるエリアです。
名物料理
イスタンブールでは、トルコ中の名物料理が味わえます。トルコ料理を出すレストランやロカンタ(大衆食堂)は、大抵どこを選んでも大きなハズレはないものの、やはり味には差があります。おいしいお店を地元の人に尋ねるか、または、イスティクラル通り沿いやスルタンアフメット地区の大通り沿いなどを外して、路地裏のお店を選ぶと、より良いお店に出会えます。
イスタンブール名物としては、サバサンド(Balık Ekmek)、クムピル(Kumpir)、ぬれバーガー(Islak Burger)があります。イスタンブールでは、観光や街歩きをしながら軽めのランチをとるのもおすすめです。ストリート・グルメについては、こちらの記事をご覧ください。
訪れたい名店
カフェ/レストラン/スイーツ
その他
地区一覧
イスタンブールには、39の市があります。観光で立ち寄るエリアは限定されていて、ヨーロッパ側の旧市街であるファティ(Fatih)、新市街のベイオール(Beyoğlu)とベジクタシュ(Besiktas)です。アジア側はカドゥキョイ(Kadıköy)とユスキュダル(Üsküdar)が中心となります。また、イスタンブール新空港はアルナヴトキョイ(Arnavutköy)に、サビハ・ギョクチェン国際空港はペンディキ(Pendik)にあります。
ヨーロッパ側(旧市街)
ヨーロッパ側(新市街)
アジア側
基本情報
アクセスと交通 | 飛行機/YHT/鉄道/バス/高速船・海上バス |
空港 | イスタンブール空港/İstanbul Havalimanı サビハ・ギョクチェン空港/Sabiha Gökçen Havalimanı |
バスターミナル | 【ヨーロッパ側】 ・エセンレル・バスターミナル/Esenler Otogarı ・アリベイキョイ・バスターミナル/AliBeyköy Cep Otogarı 【アジア側】 ・ハレム・バスターミナル/Harem Otogarı ※アジア側には他にも、アタシェヒル、スルタンベイリ、サマンドゥラなどがありますが、旅行者には不便 |
鉄道駅 | ハイダルパシャ駅/Haydarpaşa Tren Garı ※高速鉄道YHTの駅についてはこちらの記事をご覧ください |
市内の交通 | トラムヴァイ/ノスタルジック・トラムヴァイ/地下鉄/路線バス・メトロバス/フニキュレル/テュネル/マルマライ/タクシーとUber/ミニバス・ドルムシュ |
動画 | |
公式サイト | https://goistanbulturkiye.com/ https://istanbul.ktb.gov.tr/ |
その他情報 | ー |
ギャラリー
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※参照データ:TUIK,İSTANBUL İL KÜLTÜR VE TURİZM MÜDÜRLÜĞÜ
※この記事は、登録日(最終更新日)時点の取材情報を元に作成しております。実際に訪れていただいた際、スポット(お店)の都合や事情により記載してある記事の内容と差異があることがあります。どうぞご了承くださいませ。